風のささやき

日本男児はやっぱりおにぎり! Shimbo氏は米炊き男。

 離乳食のメニューに行き詰まりを感じていたというShimbo妻。本を見ながら
色々と子供たちが喜びそうなメニューを準備するのだが、特にShimbo子兄者が
なかなか食べないのだと言う。しかも食べたような振りをして直ぐに口から出
し、それをShimbo妻に投げつけるShimbo子兄者。さも、こんなものは朕の口に
合わないとでも言うような驕り、高ぶり。服は汚れる、床は汚れる、三食がそ
の調子で、すっかり焦燥しきってやせ細ったShimbo妻。「私の育て方が間違っ
ているのでは」と自問自答の日々が続いていたのだという。

 そんな時、実家に帰った際に、Shimbo妻が受けたアドバイス。ご飯は小さく
握って(おにぎり状にして)食べさせると、よく食べるよというもの。それを
実際にやってみたところ、兄者も含め、Shimbo子たちは、その小さなお握りを
手にむしゃむしゃと食べたのだと言う。それを見て声を上げたShimbo妻。思わ
ず、「オー、ライス・ボール、ワンダフル!」と流暢な英語で絶叫したのだと
いう。

 それ以来、食事には、必ずおにぎりが出されるようになったShimbo家。しか
も海苔を巻いた日には、更に美味しそうにそのおにぎりに食らいつくのだとい
う。その様子は、まるでいつまでも腹をすかせている餓鬼。Shimbo妻がそれに
よって、どんなに楽になったのかは言うまでもない。
 夜毎に、嬉し涙を流すShimbo妻。「私は、果報者だよ、息子たちがあんなに
食欲があって」その話を聞いて、子供たちを見直したというShimbo氏。「日本
男児の力の源はおにぎり!」それを改めて子供たちに教えられたのだという。

 それ以来、胃袋が拡張傾向にあるのか、Shimbo子たちの食欲はますます勢い
を増すばかり。兎に角、米を食べ続けているのだという。そうして、それにあ
わせて毎晩一升の米を炊いているというShimbo氏。あかぎれの手をさすりなが
らも、おにぎりの素晴らしさをハーブたちに語りかけているのだという。

今回のおまけ

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この角で握ったら、ビック・ライス・ボールだぜ、Shimbo氏!

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