風のささやき

Shimbo妻、運用を始める。損失補てんは夫にね

  ここのところ、事あるごとにShimbo妻に運用の話しをするというShimbo氏。運用の心得だの、チャートの見方だの、ちょっと目にした雑誌の記事をそのままに、さも薀蓄があるように話すのだという。

 実際のところ、ほとんど儲けは出ていないのに、たまに儲けがでると、ことさらそれを強調して、運用の素晴らしさを語るというShimbo氏。「いや、運用すると、すげーよ。金が金を産むね」とすっかりと金の亡者と化し、「俺に1億円預けてくれれば、半年で、10億は儲けられるのに」と詐欺まがいの話しを、Shimbo妻に聞かせているのだという。

 そんなことがあってか、ついにShimbo妻も、運用デビューを果たしたのだという。「素晴らしいじゃない!」とShimbo妻を褒め称えたShimbo氏。その夜は、運用デビューおめでとう祝賀会を開いたのだという。

 そうして、Shimbo妻の買った株は早速次の日から上がり始めたのだという。最初は「ふんふん、よかったね、あまり一喜一憂しない方がいいけどね」などと余裕のアドバイスをおくったというShimbo氏。しかし、Shimbo妻の株はさらに上昇を続け、一方、Shimbo氏の持っている株は下がる始末。ここのところ、Shimbo妻が運用の話しをすると、苦虫を噛み潰したような顔で、「フン、金の亡者め」と黙り込むというShimbo氏。都合が悪くなると八つ当たりをする、気の小さな男の典型だ。

「給料すべてつぎ込もうかな」とうかれるShimbo妻。「そうして、損失が出たら、夫に穴埋めしてもらうの」と今後の戦略を述べたのだという。「いやだね」というShimbo氏を無視して、「やったー」と一人飛び跳ねるShimbo妻。その頭の中には、「絶対に損をしない、運用界のカリスマ」として、雑誌の表紙を飾る自分の姿が浮かんでいたのだという。

 「金、金って、嫌な世の中になっちゃったよな!」とハーブたちに語りかけたというShimbo氏。「お前が、一番、金、金」言ってただろうと、ハーブたちは、心の中で思っていたのだという。

今週のおまけ

大金持ちになって、おとぎのお家に住みたいわ!