Shimbo氏、鳴子で大物になる。小さいことはヨカバイ
先日お気に入りの鳴子温泉に出かけたというShimbo氏。今回も立派な玉子おじさんに変身して、電車に乗っている人たちの鼻を曲げてやろうという決意だ。そのためにもいくつもの日帰り温泉をはしごしようと、手には鳴子温泉マップを握り締めていたのだという。ただ、残念なことに次の日には大切な仕事があり、その日の早いうちには帰らなければいけなかったShimbo氏。「時間との格闘だね」とShimbo妻がのろのろとしようものなら、「何ちんたら動いてんだ!」と激を飛ばしていたのだという。
ということで、最初のホテルの温泉に入りだいぶ満足感を高めた後、順調に二つ目の宿の温泉を訪ねたのだという。そこは初めていく場所だったが、ちょっと大正ロマンの漂う作りで、温泉もよさそうだと、Shimbo氏の温泉に対する鋭敏な勘が働いたのだという。宿に入ると「じゃあ、40分後にここね」とShimbo妻に言い残し、男湯に消えていったというShimbo氏。今死んだら何の悔いも無いというような、ニヤニヤ顔でいたらしい。
そうして、40分後、Shimbo妻が出てきたところ、ロビーには肩を落として目頭を拭うShimbo氏がいたのだという。「どうしたの?」とShimbo妻が訪ねると、「とても悲しい気持ちになった」と言ったきり、シクシクと泣きつづけるShimbo氏。男湯の方はあまりにも小さく、家の風呂に入っているような気分で、わびしくなったのだという。「こんなところ、来るんじゃなかった」と後悔を口にするShimbo氏。今死んだら強力な地縛霊になってこの場所に残りそうだったという。
そこで、Shimbo氏を慰めるために、じゃあ、もう一つ温泉に行こうかと提案をしたShimbo妻。最初は「また嫌な思いをするかも知れない」などとぐずっていたShimbo氏であったが、Shimbo妻の気の長い説得により、「じゃあ、行ってやってもいい」と重い腰を挙げたのだという。
慎重に次の温泉を物色して、入ったというShimbo氏たち。「じゃあ、40分後にここね」と言い残すと、また男風呂に出かけていたったというShimbo氏。そうして40分後、今度は、つき物が落ちたように晴れ晴れとした顔のShimbo氏がいたのだという。そうして
「次、もう一件行くぞ!」とShimbo妻に声をかけたのだという。
「えっ?早く帰るんじゃなかったの?」とShimbo妻。
「つまんないこと言うな、仕事より温泉!小さな俺は、温泉の中で解けたね。」
とすっかり大物になったShimbo氏がいたのだという。それから、汗をダラダラと流しながら、赤鬼のような顔で温泉を梯子するShimbo氏がいたのだという。
「俺は大物になったね」とハーブたちに自慢したというShimbo氏。「それぐらいの話しで大物とは、もとが小さ過ぎるんだよ」とハーブたちは話しをしていたのだという。
今週のおまけ
Shimbo氏が大物? 大馬鹿ジャン!