風のささやき

Shimbo氏、雪掻きで最低評価。Shimbo道は男のロマンでね

 先日、某雪の深い地域にあるShimbo妻の実家を訪ねたというShimbo氏。空から降り止まない雪と一面の銀世界を眺めながら「すごいな」とその風景に見入っていたのだという。Shimbo妻の実家につくと、庭先や屋根の上にも大量の雪。屋根の雪下ろしはもちろんだが、家先もそのままにしておくと雪が積もり車を出すときに一苦労ということで、雪掻きが必要だ。そこでで早速、Shimbo氏のお手伝い魂に火がついたのだという。
「まかせてくだせえ、ご主人様! おいらがこんな雪、パッパッと掻いて一網打尽でっさ!」
 と早速大きな雪かき用のプラスチックシャベルを持ち出し、雪掻きを始めたのだという。その意気揚揚とした顔を見たShimbo妻が「仕事の時にはそんな生き生きとしていない」と告げると、「雪掻きしている時がほんとうのおいらなのさ」と返したのだという。
 ところが、実際に雪掻きをしてみると、雪は重く、ちょっとどかすのにも一苦労。下の方が凍っていたりするとプラスチックのシャベルでは歯がたたない。次第に不機嫌になるShimbo氏。そのうち、「何か、これつまんないな」とぶつくさつぶやきはじめたのだという。「疲れるし、つらいし」
 ということで、中途半端に雪掻きのお手伝いを終了したShimbo氏。「ちゃんとやれよ!」と言うShimbo妻の言葉を聞き流し、雪掻きの必要の無い庭に行き降り積もった雪をどかし、一本の道を作り始めたのだという。
「何してんの?」とShimbo妻。
「Shimbo道を作ってんだよ」とShimbo氏。
「何のため」
「いや、男のロマンで」
「・・・・・・」
 その言葉を聞き、無言で、家の中に入っていったShimbo妻。Shimbo道作りに一生懸命に励む、Shimbo氏の背中にあきれ果てたのだという。

 家の中では、「雪掻きのゆの字もしていない」「隣の子供よりも頼りにならない」「ありゃ馬鹿だ」とShimbo氏の仕事振りにつき、厳しい批判が行われていたのだという。

 そんなことを知らないShimbo氏。「次はカマクラを作るから」とShimbo妻につげ、ますます嫌われていたらしい。

今週のおまけ

俺の下で修行するがいい、Shimbo氏!