風のささやき

Shimbo氏、ゴールデンを叱る。お前のせいで漫画まで!

 その日、朝から顔を真っ赤に激昂するShimbo氏がいたという。「ほんとに、今年のゴールデンはなってない!」と鼻息も荒く、机をバンバンと叩いている。まったく、気合というか、意気込みというか、気迫というか、執念というか、すべて何も感じられないじゃないか。誠意が無い!」と誰彼となく怒鳴り散らしている。ほとほと困り果てた顔の回りの人に尋ねてみると、もう2時間近くどなり散らしているらしい。どうやら、今年のゴールデンウイークの日取りが、相当腹に据えかねたらしい。今ごろになってという感もあるが、目先のことにしか注意のいかないShimbo氏らしい話だ。

 Shimbo氏は主張する。「だいたい、おかしいじゃないか。憲法の日が何で土曜日と重なっているんだ。土曜日の野郎の配慮の無さに、国民全体が憤っていると思って欲しい。これじゃあ、一揆が起きたって何の不思議もない。」「それに、みどりの日も根性無さ過ぎ!月曜か金曜日だったら三連休になったのに、けしからん。休みの権威を落としためたと言っても過言じゃない。」とあること無いことを繰り返す始末。

 もっともゴールデンウイークのために壮大な計画を練っていたShimbo氏。「ぶらり秘湯の温泉一人旅、湯煙の向こうには美人女将が! 計画」と銘打って、一週間は東京を離れようと考えていたのに、とてもそんな長い休みはとれない。美人女将との淡い恋など妄想を膨らませるだけ膨らませていただけにそのショックも大きいようだ。やつあたりはさらに進む。

「だいたい、ゴールデンの奴がしっかりしてないから、漫画まで合併号とか言って怠けようとするんだ。」と、この時期、唯一の楽しみの「週間少年○○」系の漫画が、お休みになることに憤りを隠さない。「今年のゴールデンは、ゴールデンの文字を返上すべきだ!超ありえない!」

 それを見てほとほと呆れたよという顔のハーブたち。「そんな計画があるんだったら、最初からカレンダーをチェックしておけよ」という正当な主張がハーブたちのいいぶりだ。家に帰ってきてからも「俺は休みがとれないから、水もあげる暇はないからな!」とハーブたちに八つ当たりしていたShimbo氏。ハーブたちの反応が冷ややかだったのは言うまでもない。

今週のおまけ

首を長くしてゴールデンを待っていたのに・・・・・