風のささやき

Shimbo氏花粉に身もだえ。要ガスマスク!

 南風の訪れとともに、密かにやってくる姿無き憎い奴「スギ花粉」。今年も花粉症のShimbo氏の戦いの日々はきって落とされた。マックス鼻がむずむずし、流れ出る鼻水と、風速50メートルはあろうというクシャミとで電車にも乗れなくなるとき、それがShimbo氏が鼻炎の薬に溺れるときだ。薬によって、若干の症状は改善されるものの、その副作用たるや激しい。激しい嘔吐、食欲の減退、頭髪の脱毛、激痩せ、視力の低下、肝臓の弱体化などなど、この時期のShimbo氏は、まさに病気の一人総合商社だ。以前、あまりにもつらい症状が続くため医者にいったところ「ご臨終です」と死人扱いされたこともあるという。

「これはDNAを操作された、ネオスギ花粉なのではないかと、政府に問いたい。そうじゃなければ、こんなにマスクをした人間が多いはずはない!」と口から泡を吐きながら激昂するShimbo氏。確かに今年は例年になくマスクをした人が多く街角で見かけられる。Shimbo氏も薬屋にいくたびにマスクを手にするのだが、ただでさえ謎の中国人マフィアっぽい顔が余計に怪しく見えるので我慢しているのだという。

「それにしても、今年の花粉はひどすぎる」とShimbo氏。薬を飲んでいても例年になく鼻がつまり、朝になると喉が痛むのだと言う。先日あまりにも苦しさが続き、山のように舐める喉飴だけでは対処しきれず、電器屋の空気清浄機売り場に勢いよく乗り込んだという。もっとも本来の花粉を除去するという目的は忘れて、マイナスイオンにばかり気を止め、「こんなマイナスイオンの数では、俺の張りつめまくる緊張を癒すことなどできない!猛省を促す!」と怒りながら帰っていったという。電器屋の愛想のいい店員も、ただ目を丸く見送るしかなかったという。

「これはきっとバイオ・テロに違いない!」とShimbo氏。Shimbo氏の仕事を阻止しようとする悪の秘密結社の悪巧みと睨んでいるのだという。「このShimboが一生懸命に仕事しちゃうと彼らの組織が被るダメージは計り知れないからね。」と一人ほくそえんでいると言う。ハーブたちは「どんな悪の結社やねん!」と関西風に突っ込み、笑いにしたいらしいのだが、真顔で秘密結社を語るShimbo氏の不気味な様子に声がかけられないのだという。

今週のおまけ

Shimbo氏、悪の結社になんか負けないでよ~