風のささやき

Shimbo氏地球儀になる。イタリアンは駄目駄目

 Shimbo氏がよく二次会に訪れるK街のバー。その店のパスタはShimbo氏のお気に入り。さっき食べたばかりなのに、思わずパスタを頼んでしまうことがよくあるそうだ。先週も、友人とそのバーに訪れたShimbo氏。一次会で焼き鳥を食べたのにもかかわらず、お店でバーボンをチビチビと飲んでいるうちに、小腹がすいたのだと言う。そこでShimbo氏、友人の耳元で小声で相談。
「おい、どうする。何か腹へってこない? パスタ?」
 その声に驚きの表情を隠せない友人。しかしこの友もShimbo氏と同様パスタ好き。Shimbo氏からの悪い誘いに乗らないことがないという。「わかった、いいだろう」と堅い握手を交わした後、お店の人に「メニュー持ってきて」と頼んだShimbo氏。その表情は好々爺のように嬉しそうだったという。まず最初に頼んだの「アラビアータ」トマトと赤唐辛子を使ったシンプルなパスタだ。
 アツアツのパスタが登場するなり、二人はタバスコとパルメザンチーズを山のようにふりかけて貪りついたのだという。その有様は餓鬼よりも腹をすかしているようだったという。口の周りをトマトソースで赤くしながら目を合わせる二人。どちらからともなく「もう一皿?」と声をかけたという。
 次に頼んだのがブツカネッカ(?)というパスタ。メニューにはフランス人が大好きと書いてある不思議なイタリア料理だ。ベースはトマト味。そこに二種類の刻んだオリーブが入っている。このパスタもテーブルに運ばれたとたんに二人の胃袋へ。お店の人は、運んだ途端に皿がきれいになったので、皿を片付けに足を運ぶ手間がはぶけたという。
 お腹も膨れてすっかりとご満悦のShimbo氏。「やっぱりイタリアンはいい。これから主食はイタリアン!」とイタリアン宣言をしたという。

 次の日、厳しい眼差しで夕食の食材を選ぶShimbo氏がいたという。昨日食べたお店の味に自己流のアレンジを加えるべく選んだ素材は「パンチェッタ(豚の塩漬け)、二種類のオリーブ、ドライトマト、パルメジャーノ(チーズ)、絞りたてフレッシュオリーブオイル」。トマトソースは以前作ったものがあったのでそれを利用したのだという。
 さっそく材料を切り分け、パスタを煮る準備に入ったShimbo氏であったが、パスタが微妙に余ることに気づいたという。そこで、一思いにすべてのパスタを煮てやれと、袋の中のパスタをすべて投入。ソースを作り芸術的な一皿に仕上げたと言う。できあがったパスタはさすがはShimbo氏という出来栄え。ただ、その量は生半可なものではなく、ボブ・サップだって食えないだろうという量だったという。しかし、前日来、胃を拡張させつづけていたShimbo氏。あっさりとそのパスタを食べ「もっとパスタを買っておけばよかったな、失敗、失敗」と独り言を呟いたという。その時のShimbo氏の腹はもう地球儀のようにまん丸。

 次の日、余った材料で作ったチーズたっぷりリゾットがさらに駄目を押したというその腹。ハーブたちの間では、「いつShimbo氏の腹は裂けるのか?」で賭けが始まっているという。最短で3ヶ月、最長で8ヶ月というのが賭けの内容だ。それを聞いたShimbo氏。丸い腹をなでながら、「まだまだ、ハハーン」と余裕をかましているという。しかし今のままイタリアンを主食にしていたら、「1ヶ月で地球儀が弾けるのでは」というのが、ここのところのもっぱらの噂だ。

今週のおまけ

脂の乗ったShimbo氏のレバーは俺がもらった!!