風のささやき

Shimbo氏、温泉で不細工になる。戻れ幽体!

 この前、遠くの温泉に出かけたShimbo氏。久しぶりの温泉ということで、Shimbo氏のやる気は最高潮だったという。出発の前の晩には前夜際まで行ない、祝杯で気分を盛り上げたとのこと。今回の温泉のテーマは癒し。「とことん癒しまくるね、この傷ついた体を。内蔵から毛穴まで、後生勘弁というぐらい癒すね」と移動のバスの中で力説していたという。

 温泉に着くとさっそくチェックインしたShimbo氏。部屋の準備がまだできていないのに、ロビーで着物を脱ぎだして「早く浴衣を持ってこい」と大騒ぎ。女将の涙を流しての説得に、「美人女将の涙にはかなわんな」と苦虫を噛み潰したようにつぶやいたという。
 部屋に通されると挨拶にきた係の女性の言葉も聞かず浴衣に着替えて温泉にダッシュしたというShimbo氏。そのダッシュの鋭さには小さなカマイタチが起こり、たくさんのお客が鋭利な刃物で切られたような傷を負ったという。

 早くチェックインができたおかげで、湯船に一番のりだったというShimbo氏。ご機嫌な様子で、モー娘。の曲を調子はずれに口ずさんでいたという。「いやー、俺は世界一の果報者かもしれんね。生まれてくれてありがとう、俺」と自分に感謝さえ述べていたという。
 食事を挟んで次の日の朝にチェックアウトするまでの20時間余り、一睡もせずに温泉に入っていたというShimbo氏。夕食と朝食さえ、女将の説得にも耳を傾けず、「それぐらいのサービスできんでどうする!」と恫喝して、風呂場で食べたのだという。

 「これで、癒えたり!」と思ったというShimbo氏であったが、チェックアウトし、宿を出る頃にはよれよれだったと言う。「もしかして、湯あたり?」とShimbo氏が思ったときには、時すでに遅し。Shimbo氏はやつれて、とてつもなくブサイクになっていたという。

 帰りのバスの中でも昏睡状態。友人は幽体が離脱しているのが見えたとさえ言う。癒えるはずがとことん疲れてしまったShimbo氏。もうすっかりご老体ということ。早く隠居生活をすればどうかと、芽を出し始めたハーブたちは早速嘲笑った。

今週のおまけ

ブサイクShimbo氏も、いつか白鳥になることを夢見て