風のささやき

Shimbo氏、ボーリングで重態。急な運動は命取り

 とある金曜日、会社のスポーツ大会に参加したShimbo氏。種目は毎年恒例のボーリング。年に一度、このときばかりは、箸より重たいものを持つというShimbo氏であるが、通常のボールでは重過ぎるので、特注の超軽量チタン性ボールを持参したとのこと。

 ボーリング場につくとさっそくお気に入りのジャージに着替え、人目もはばからずラジオ体操第一を始めたShimbo氏。「やっぱり準備運動が大切だからね。心臓麻痺で死ぬとまずいし。」
 始球式の後、早速ゲームが始まったが、何とShimbo氏の順番は一番目。「誰がこんな順番にしたんだ、俺を殺すきか!」と烈火のごとく怒りだしたという。何でも、緊張しやすいShimbo氏、公衆の面前で注目を浴びるだけで、血圧が100は上昇するという。案の定、第一投目は真っ直ぐガーターへ。Shimbo氏自慢のチタンのボールが、高い音を立てて、レーンの奥へ消えて言ったという。「あの時は、喉がカラカラだし、目はクラクラするし、今でも自分が何をしていたのか分からないよ。」とはShimbo氏の弁だ。もっとも何投かするうちにShimbo氏の緊張もだんだんほぐれ、顔にもにこやかな笑みが戻ったという。
 しかし、やはりその時は来た。2ゲーム目の途中から急に膝や腿、腕に激痛を覚えたShimbo氏。普段、使わない筋肉を酷使しすぎたせいで、体中が悲鳴をあげ始めたのだ。それでも苦しそうに笑いんがら「自分の義務だからさ」と最後までボールを投げつづけたShimbo氏。その姿は大リーグボール3号を投げ続ける星飛雄馬のような悲壮さを漂わせていたという。

 そうして最後まで投げぬいたShimbo氏であったが、その代償は大きかった。週末は布団から起き上がれないほどの筋肉痛。指の先を動かすだけでも激痛が走ったのだという。そのせいで食事も取れずに10キロは痩せたと言うShimbo氏。「ダイエットしたいと思っていたからね」というが、毎年スポーツ大会の後にげっそりと蟷螂のように痩せるのはそのせいだ。数年前にはあまりにも消耗が激しく、点滴を打たれたこともあるらしい。

 「だから、普段から運動すればいいのに」と窓の外のハーブたち。「せめて週1回は自分たちの手入れをしてくれれば、それだけでも体にいいのに」と、そんなShimbo氏にため息をついていた様子だ。

今週のおまけ

筋肉ナケレャ、楽ナノニ