風のささやき

Shimbo氏O市に出没。歓送迎会はげに恐ろしきもの!

 10月の異動に伴う歓送迎会に出席したShimbo氏。当日は姉様方という天敵が参加していなかったせいもあり、非常にリラックスした様子でお酒を楽しんでいたとのこと。
 途中でてきたお店の自家製ソーセージには舌鼓を打ち、酢キャベツと一緒にビールを飲んでは、ドイツで暮らしていたときのことを思い出して、ジョッキ片手にドイツ民謡を歌っていたという。その歌声に乗せられてか、回りの若いお嬢さんたちも誰それとなく踊りだし、やがて店中が陽気な歌声であふれたという。

 それで、すっかりご機嫌になったShimbo氏。歓送迎会のお店を出ると、帰りの方向が一緒のT氏を恫喝して、二次会の店に連れ込んだという。今度は一転、JAZZが流れる静かな店。Shimbo氏も普段は飲まないスコッチを傾けて、英国紳士だったころを思い出しては葉巻をくゆらせていた。
  
 そうして、いい気分のままに中央線に乗り込み、おもむろに座ると後は心地の良い夢の中へ。気づくと目の前には鬼のような形相をしたJR職員が仁王立ちし、Shimbo氏の襟首をつかんだと思うと、そのまま電車の外に放り出した。何が起こったかわからないまま、「早くここから出ろ。このボケ」と駅員の罵倒を受けながら改札をくぐり抜けたShimbo氏。英国の貴族気分から、できの悪い中年サラリーマンにと早代わりだ。まったく見ず知らずの風景に、酔った頭ながら、これはどこか泊まるところを捜さねばと思い、あたりを見回した。しかし、辺りはすっかりと闇に染められ、秋の虫だけがやかましく鳴いていたという。駅には「終点O市です。上りの電車はありません。」というアナウンスだけがむなしく響いていたという。
 
 結局Shimbo氏が帰宅したのは丑三つ時。ハーブの出迎えもなく、一人、明日のジョーのように力尽きて、布団に倒れこんだという。姉様方がいなくとも一人で自滅したShimbo氏。いくら乗り過ごしの名人だとは言え、O市はないものだ。「歓送迎会にはご注意を」というのがShimbo氏からの忠告だ。

今週のおまけ

それでも酒は止められず