風のささやき

Shimbo氏、卵おじさんになる。温泉はやっぱり濁りがいいね

 夏休みを利用して、友人の車に乗せてもらい、泊り込みで温泉に出かけたShimbo氏。近頃は温泉に入るためだけに生きていると豪語するほど、温泉好きのようなので、車の中ではハイテンションで温泉の素晴らしさ、人生における意義について語り続けていたという。

 金曜日の夜に出発し、遅くに友人の会社のリゾートマンションの一室に到着すると、その晩はマンションの中の温泉につかったという。しかし、湯船につかり友人が恍惚としているのに、Shimbo氏は「単純温泉はこれだから駄目だね、成分が単純なんだよ。温泉にシンプル イズ ベストは通じないね」と辛口の評価を下していたという。ちなみに濁った湯が好きだというShimbo氏、透明なお湯は成分が単純だということで、存在意義を認めようとはしないのだと言う。

 その次の日、まだ眠そうにしている友人たちに「早く濁った温泉に連れて行ってくれ、早くしないと死んでしまうかも知れない」と無理強をし、目的の温泉に向かった。目的の温泉は、何を隠そう温泉が大嫌いだったShimbo氏を、温泉の虜にした名湯。癌にかかったら、この温泉に来て直すんだとShimbo氏は夢を描いているのだという。

 温泉に着くと、早速、日帰り入浴の申し込みをして真っ白な湯船に身を沈めたShimbo氏。「サラリーマンに生まれてくれてありがとう」と、肩の凝りが癒えていく自分にお礼を言っていたという。その顔は80歳を過ぎた好々爺のようだったと友人たちは口をそろえる。

 そんな効能の高い温泉をいくつか巡ったShimbo氏。東京へ戻る前にも真っ白な温泉に入り、硫黄の匂いをプンプンと漂わせていたという。友人からは、そのまま電車にのったら子供たちから「腐った卵の匂いがする」と嫌われるぞと、忠告を受けたが一考に介さず、「いいんだよ。その時は『卵おじさんだぞ。坊主もゆで卵を食べるか。ほら、塩を一杯つけて食べるとうまいぞ』と、子供たちをおいかけ回すから」と平然と語っていたという。

 実際に「卵おじさん」が電車に出没したかどうかは不明だが、夜風に揺れるハーブたちは、腐った卵のような匂いに対抗するべく、自らの体から匂いを発し、必死で悪臭をかき消そうとしていたという。

今週のおまけ

ほんと、卵おじさんには鼻が曲がるわ!