風のささやき

Shimbo氏情熱も消えて引退か?ハーブの怒りは頂点に!<

「もう、あまり情熱がなくなってしまったんだよね」とShimbo氏。「燃え尽きてしまったのさ、備長炭の真っ白な灰ぐらいにね」そう語るShimbo氏は、過ぎ去ってしまった昔を懐かしむように遠い目をした。そうして、急に立ち上がって歩き出したかと思うと立ち止まり、ふりむきざまにこぶしを見せて寂しそうに笑った。どうやら、アリスのチャンピオンを意識してのことらしい。

 さて、Shimbo氏がこんなにも情熱をなくしてしまったもの。それは果実酒作りのようだ。昨年のShimbo氏はいろいろな果実酒を作った。ペパーミント、バジル、びわ、ブルーベリー、にんにく、唐辛子、梅 etc 「この世で俺が酒に漬けられないものはない」とさえ豪語していてた。「次は富士山を漬けてみせる」とまで言い切った。
 それが今年は一転、何も漬けないうちに、Shimbo氏ご用達のスーパーAからは、果実酒用のビンがなくなり、それでも「諸行無常さ」とニヒルに笑うShimbo氏がいた。

 そんなShimbo氏にベランダのハーブたちは厳しい視線を送っている。「情熱がなくなったなどとはまったくの嘘だ」と証言するのは、ペパーミント氏。「彼とはつきあい結構永いんですけど、基本的にめんどくさがりやなんですよ。例えばハーブってもんも、こまめに芽を摘んでやればどんどんと増えるのに、奴はそれすらしませんからね。」果実酒になることを夢見て、背を伸ばしてきたハーブたちはまさに怒り心頭。Shimbo氏はShimbo氏で「それなら、お前らのアブラムシはもう二度ととってやらん」とご立腹のようす。
 果実酒作りという楽しみが、とんだ火種をまいたものだ。