風のささやき

Shimbo氏おごり高ぶる。ひざまづけスーパーA!

 会社帰りによく家の近くのスーパーAで買い物をするShimbo氏(夜24:00まで営業)。新鮮なお惣菜やUS石田牛、奥州比内鳥や豊富なきのこ、奇妙な野菜たちがフロア―に所狭しと並ぶ、Shimbo氏お気に入りの場所だ。「くつろぐんだよね、あそこは。それに歌も覚えられるしね。」歌? 何のことかも思えば、魚売り場に「おさかな天国」が流れていて「もう、カラオケで歌えるほど完璧」らしい。

 それほどにShimbo氏がお熱を上げるスーパーAがさらに数ヶ月前に魅力のあるサービスを開始した。魅力あるサービス。それは酒類の販売。それ以来、お酒売り場を夢見心地でうろうろとするShimbo氏を見かけたという目撃談が増えた。

 そんなShimbo氏がいつものようにお酒売り場でエビスビールを手にしようとしたある日。エビスビールの占める面積が増えていることに気が付いたという。いつもはわずかな本数しか置いていないのに、黒ビールの面積を奪い取り、堂々の存在感を見せつけていたとのこと。「さもありなん!そう思ったよ」とShimbo氏。「俺が毎日3本ぐらいエビスを買っていくから、スーパーAもエビスが売れ筋と思ったんだよ。俺が広げてやったんだよエビスの売り場を。俺って大きく育てるの得意だから。」

 Shimbo氏の自慢話しはとどまることを知らない。「なんたって今でこそ大きくなった居酒屋のTだけど、あれを大きくしたのは俺らだよ。学生の頃、毎日毎日、K町の本店に通って飲んでたから、その売上であちこちに店舗を構えることができたんだよ。まさにTの育ての親なんだよね、俺は。」時には開店前から並んでいたというShimbo氏。まんざらその言葉も嘘では無く、たまたま電車の中であったTの店長に「いつもありがとうございます」と挨拶されたことがあるとの話し。「まあ、俺に目をかけられた小売は伸びるね。」と豪語するShimbo氏。現在次のターゲットを見つけ出そうと舌なめずりをしているらしい。

 そんなShimbo氏の話しは夜中まで続いたという。エビスを片手にハーブたちに自慢をしていたらしい。「小売を育てるのもいいが、まず我々を立派に育てて欲しい」と、ハーブたちは恨めしげな目をして、Shimbo氏をにらんでいたとのことだ。