風のささやき

Shimbo氏ハートフルに備前の湯飲みを贈る

 この前のゴールデンウイーク、Shimbo氏の祖母の100歳のお祝いがしめやかに行われた。目に入れても痛くないはずの孫に当たるShimbo氏も、呼ばれて当然と思っていたら見事に落選。Shimbo氏の落胆の色は大きかったようだ。「俺だったら子供よりもまず孫を呼ぶね。孫は宝だよ、宝。」とShimbo氏。しかし、孫が20名以上もいれば、なかなか声をかけられないのも現実だろう。いい年をして、そうした現実も分からないのか「俺の夢は孫を抱きながら、孫を歌うことなんだけどな」といつまでも友人にクダを巻いていたようだ。

 そんな、Shimbo氏であったが、せめて何かを贈ろうかと、近頃興味を持っている備前焼の湯飲みを買った。それにメッセージを添えてと思いShimbo氏何を思ったか、好きな写真をはめ込めるカードを購入し、デジカメでとった自分の写真を入れて、メッセージを書いた。「自分でもいい年して間抜けだなと思ったけれど、そこはやっぱりいつまでたっても孫でしょう、孫。きっと写真を見て可愛いと思うはずさ。」とはShimbo氏の言い分。自分の姿を鏡で見たことがない様子だ。

「この湯飲みでお茶を飲みながら、もっと素敵な人生も味わって下さい」と、「ほんとうはそんな気障なことを書こうかと思ったんだよね」とShimbo氏。(飲むと味わうをかけようとしたらしいのだが、いまいちはずしている気がする。)「でも、恥ずかしくて当たり前のメッセージを書いたんだ。」

 そんなShimbo氏にお祝いに参加したShimbo父から、「お前の手紙に『近々、遊びに行く』と書いてあったから、それを喜んでいたよ。」との言葉。
 予想もしていなかったそんなささやかな言葉を「一番に喜んでくれた」のかと、そんな祖母の思いがうれしくて、少し泣けてきたと言うShimbo氏。「こんなできの悪い孫でも、やっぱり孫だと思ってくれているんだ。」と、普段の悪行を反省しながら、少ししみじみとしていたとか。そうして、心の中で「夏には大好きな祖母の顔を見に行かなくちゃ」と強く決心したという。(ちなみにShimbo氏、大のオジイチャン、オバアチャン子だったとのこと)
 その日、ハーブも少しもらい泣きをしたのか、葉が夜露に濡れていたとのことだった。