風のささやき

人影や桜がぶ飲む鯉の群れ

少し前の花見のこと
桜が見事に咲く花の下の池に
鯉が泳いでいました

小さな子供が餌をあげると
沢山の鯉が寄ってきて
子供は楽しそうでしたが
自分はその鯉のあさましい様子に
あまり好感を持てずに眺めていました

自分も池に近づいてみたのですが
餌をもらえると思ったのか
やはり寄ってきた鯉

その人に慣れきった鯉に
少しの嫌悪感を覚えました

※次の句は悪戯に桜を撒いて
 鯉に意地悪をした僕になります
 
鯉集う戯れにまく桜かな