風のささやき

都会には憂い眼のうつた姫

都会での暮らし

毎日混みあった電車に揺られて
夜遅くに帰ってくる日々

慌ただしく物事が過ぎて行き
喧騒が胸の内を満たします

気が付いてみれば空っぽな自分
季節の移り変わりにも鈍感になっています

そんな都会で暮らす僕らの暮らしを
冬の神であるうつた姫は
どんな心持で眺めているのでしょう

深い色合いの瞳を憂い一杯で満たして
見ているのではないかと
そんな姿を想像していました