風のささやき

油蝉鳴くは脳裏か焦げている

昼食を買いに外へ出かけました

冷房の効いたビルの中から
外に出た瞬間
陽ざしが強く照り付けて
汗が滲み出してきました

お弁当を買おうと思ったら
思った以上に人が並んでいて
暑いさなか少し待つことになりました

いつの間にか鳴き始めた油蝉
その声は頭の中で鳴り響いているように
おおきく執拗で暑さを増徴させて
どこか肌が焦げるような感覚を覚えました

ビルの中に戻っても
蝉の声はしばらく消えることなく
頭の中で鳴いていました