風のささやき

冬満月餅つき兎も白き息

すっかりと陽も落ちた夕刻
子供の一人を歯医者に連れて行くため
着ぶくれて出かけました

空を見上げていた子供たちが
雲の無い空に浮かぶ
丸い月をみつけて会話をしていました

そうして僕に兎がいて
餅をついていたと教えてくれました

子供の想像力を通して見た世界は
きっと驚きに満ちた物なのだなと思います

本当に見えていたのかどうか
疑わしい限りなのですが

 # 2013 冬に