風のささやき

何憂う苦行の果ての干しみみず

お昼時
いつもの道を歩いていました

その日の陽射しは随分と強く
クールビズということで
ネクタイを外してはいたのですが
シャツまで脱ぎ去りたい気分でいました

汗を拭いながら歩いて行くと
道端に干からびたミミズの死骸が一つ

何故この暑い最中に
アスファルトの上に
飛び出して来てしまったのだろうと
考えていたのですが
それらしい答えもでず

何かを憂いた
苦行の末なのかなと
そんな馬鹿げたことを考えていました