風のささやき

鳴く事を厭わぬ虫の数多なり

とある空き地の側を通ったら
虫の声が聞こえてきました

何種類ぐらいの鳴き声が
そこにはあるのでしょう
僕の耳ではとても聞き分けられないのですが

その鳴き声は重なり合い
一つの調べとなって
僕の耳を楽しませてくれます

僕はしばらく足を止めて
静かにその調べに耳を傾けていたのですが
その音は休むことなく続きます

きっとどの虫もが
時間を惜しんで鳴いているからでしょう
怠け者の僕にはとても真似のできないことだなと
その勤勉さに頭が下がる思いでした