風のささやき

過ぎる日々身投げばったの飛べぬさま

近道をしようと
とある駐車場の中を歩いて横切ったら
殿様バッタに気が付きました

近づくのにバッタは
逃げる気配もありません

かがんで指先で触れると
よろよろとは動くのですが
もう跳ねる力も無い程に
体の力が弱っています

そこは人の他にも
自転車や自動車も通るところ
まるで踏まれようと
その場に留まっているようで

余計なお世話なのですが
つまんで場所を移しました