風のささやき

生き急ぐ蝉のいばりや青き空

秋の気配が漂う青い空の下でした
残り少ない生の日を感じてか
林では蝉が喧しく鳴いていました

とある木の下で
蝉の声があまりにも近くに聞こえたので
蝉の姿を探したのですが見つからず

やがて蝉が鳴き止んだかと思うと
頭の上には
一瞬のにわか雨のような蝉のいばり

一本の木でゆっくりと過ごすには
あまりにも時間が無いと
生き急いでいるようでした