風のささやき

怒り来て若葉に会いて息をつき

少しイライラとする出来事があり
頭に血が上ったまま道を歩いていました

さっきまでの出来事を何度も思い返しては
腹を立てたりしていたのですが

いつの間にか萌黄の葉をつけた
街路樹に気がつき見上げていたら
春風に吹かれる若葉の楽しさに
自分の怒りがつまらないものに思えてきて

自然と大きな息が一つでてきました
そうして鎮まった胸で
家までの道をまた歩き出しました