風のささやき

春寒し不機嫌に待つ来ぬ電車

夜
少し遅くなった帰り道
駅で電車を待っていました

昼間は随分暖かだったのですが
夜になったら一転随分と寒く
薄着の肌に寒さがしみます

僕の斜め横で電車を待つ人も
薄手のコートの襟を両手でしっかりと押さえ
無意識なのでしょうが片足で
リズムをとるような仕草を見せています

僕もなかなかこない電車に
八つ当たりしたい気分で
不機嫌になっていました