風のささやき

口ごもる言葉を聴くか冬の星

冬の夜
僕は白い息を吐きながら
道を歩いていました

道を歩くごとに
胸には色々なことが思い出されてきたのですが
その言葉を聞いてくれる人もおらず
音にならない声で口ごもるだけ
胸に言葉が溜まり苦しくなります

そんな僕を
助けてくれようと言うのでしょうか
空に明るい星が語りかけてきます
まるで僕の言葉を聴くよ
とでも言うように

僕はそのまま黙って歩いたのですが
空に寄り添ってくれるものがいることを覚える時
少し心が軽くなるのを感じていました