風のささやき

人積んで初夏の電車のへたり気味

少し汗ばむような初夏のお昼時でした
僕は立つ人もまばらな
電車に腰をかけたのですが

電車はどこか重たげで
レールの振動が座席にも伝わってきました
そうしてブレーキを踏んだからなのでしょう
高い音を立て二度、三度と
電車はスピードを落としました

初夏の陽射しの中を
走るようになってまだ日も浅く
電車も慣れずにへたり気味なのかなと
そんな風に思われて

次の駅で降りて
電車の負担を軽くしようかななどと
思ったりしていたひとときでした