風のささやき

薄氷をまばゆさ見事に割っており

庭先の小さな池の氷も
すっかりと薄くなり
その氷をまばゆい陽射しが
叩いて遊んでいました

打たれるたびに
眩しさを散らす薄氷
その力に耐えきれなくなったのか
僕が軽く触れただけで
割れてしまいました

 #2001 春に