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祠に奉られているのは大将軍様と呼ばれ、周囲の草原で行わ れる放牧の安全を祈願して奉られ た牛馬神である。かつては「牛こそ宝よ、馬こそ宝よ、ヤレコレ 万歳」と言われたごとく、牛馬は大切な家族の一員であった。 そのため牛馬神の信仰も篤く、祭りも盛んであった。 大将軍の名前の由来は、飯田高原の人々は大分郡庄内町篠原 の「大将軍神社」に参拝していたことから、別院として奉った ものであろう。 内部に安置されている仏像は部分的な損壊もあって判別が難 しい。一目見た感じでは不動明王のようでもあったが、牛馬神 であることを考慮すれば馬頭観音菩薩だったのであろう。 【参考文献】『九重の自然と歴史』、松本征夫ら、葦書房(1998.6.25発行) |
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