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九酔渓は黒岩山源流の千歳川と坊ガツル湿原源流の鳴子川の 2つの川によって浸食されてできた渓谷だが、十三曲りで目にす るのは千歳川である。橋を渡って豊後中村方面に少し進むと、 2つの川が合流して玖珠川となっているのを見ることができる。 夏の日中でも深い渓谷の底はほとんど日が差すこともなく、 川が運ぶ冷たい生気をはらんだ風が岩の間をすり抜けている。 十三曲りは大正12年に開通し、硫黄山から出る硫黄の運搬に 利用されるようになった。当初の十三曲りは橋を渡った旧桂茶 屋のところで川を渡り、大きく迂回しながら登るルートだった が、昭和14年に現在のルートに改修され、トラックも通える道 となった。旧桂茶屋跡地には桂の巨木が現存し、川には橋梁の コンクリート柱が今も横たわっている。 |