風の約束 〜花片の行方〜


 市場を行き交う人込み。
 コトノハにとってすべてがモノクロームに沈むなか、その少年の姿だけが目に付いた。

 ふいに込み上げる懐かしさ。まわりの空気がかわる感じ。
 コトノハの胸を、そんな不思議な感覚がやさしくつきうごかした。






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