劇団AND ENDLESSの第4回公演「キリテ」 ストーリーネタバレと感想にもならないような雑記
まず、出かける前にTV見てたら『金色のガッシュベル』最終回の合間に、DS版ディープラビリンスのCMが流れて自分のなかのスイッチが入る。やべー、今日は本当にキリテのための1日になりそう(笑)
前半はコミカルに、後半は大逆転の連続!って感じで、ストーリー展開は当然知っていても気持ちよく予想を裏切られて楽しめました。
プロローグ。
ある人物の元に届いた手紙、そして同封されていた舞台の招待状。
ここから全て物語が始まります。
語り手のお姉さん。実は役名を「M」と言うそうで。
ところで、原作は光田氏が「舞台をみて触発されてCD『キリテ』を作った」ってなってますけど、この冒頭部分て実話なんですかね〜?
そうなると原作CDキリテ以前に別の「キリテ」が存在しているのかな?見てみたい(笑)
ある春の日、にぎわう市場に3人の流浪の民がやってきました。
根を下ろすことなく、いろいろな街や国をまわる「風の民」。
親方いわく、流浪の民と言えども、大切なのは一つの街に着いたらその場所を『肯定』すること。どうせ一時しかいないから、とお客さんぶるのではなく、世界と関わる姿勢を忘れてはいけません。
キリテはそんな風の民のひとりです。
街に到着後、キリテとその友達はさっそく市場を見てまわります。
声をかけてきたのは占い師。
「・・・でも俺ら占いに興味ないし」
「おいっ!(怒)」
「すみませんすみません」
親友の失礼な言動を謝るキリテに、占い師は『これから幸運を拾う』『でも、本当にほしいものはなかなか手に入らない』と言いました。
それにしてもキリテ、さすが主人公といわんばかりのいいひとっぷりです。これでは詐欺とかに簡単に引っかかってしまいそうです。
たとえばほら、道の向こうからやってくる少年。
あの少年が抱えているものが実は壊れやすい高価な希少品で、運悪くぶつかって、更に運悪く壊れてしまい弁償する羽目になってしまうとか。なーんて・・・
どん。
ガチャン!
「ごめんっ!よそ見してて・・・。え?この砂時計、大事なものなの?(汗)」
・・・・・・見事な三段活用です。
キリテと少年は、何でも直してくれると有名な古道具屋さんを訪れました。
「こりゃぁもう、ダメかもわからんね」
「・・・・・・・・(無言の圧迫)」
「・・・お願いしますっ!そこをなんとか!」
古道具屋の言うことには、修理するための材料が足りないとの事。
そこで、キリテが一度砂時計を預かり、材料を探してくることになりました。
まずはこぼれた分の砂を補充するために「トクテムの実」を探すことに。この実をすりつぶして乾燥させると、砂時計に使われている砂になるとのこと。・・・トクテムの実は食べられるものではないようです。
宿泊地に戻り、親方や友達にこの実について聞いてみたところ、さらに悪いことに、その実は今ではなかなか手に入らない代物だとか。
「あーあ、どうするんだよ?」
「・・・仕方が無いから探してくるよ」
「そう、気を落とすなよキリテ。なにも世界にオンリーワンて事は無いんだから!」
「・・・・・・親方、すべった?」
友達と親方に励まされ、キリテは市場を歩きます。
そして、そこで出会ったのは・・・、
「落ちたよ。・・・それって、もしかしてトクテムの実? よかったらわけてもらっていいかな?」
「・・・・・・うん」
拾ってくれたと思ったら次の瞬間くれと言う。なかなか大物です、キリテさん。
その後、修理を頼んでいる古道具屋さんと親方が親友だと言うことがわかったり、
その道具屋さんの協力の元、矛と盾を実演販売してみたり。
平穏な日常が過ぎていきます。
そして、あの出会いをきっかけにキリテとコトノハも少しずつ距離を縮めていました。
待ち合わせ場所はアルカの樹の下。
別に何をするわけでもない、二人だけの静かな時間。
コトノハが待ち時間などによく読んでいる本はCDのブックレットかと思いきや、ロミオとジュリエットばりの哀しい恋の話でした。
「なんとなく気になるの」と何度も読み返すコトノハに、普段本なんて読まない(らしい)キリテも「読んでみたい」と、コトノハからその本を借りました。
お互いそれとなく影響されているようです。
さて、アルカの樹で待ち合わせをしているのはなにもキリテとコトノハだけではありません。
コトノハの知り合い、貴族の女性も自分の待ち人を待ち続ける日々を送っていました。
恋人たちの待ち合わせ場所としてすっかり定番のアルカの樹。
きっとこの街には、この木の下で告白すると永遠に幸せになれるとか、そーゆー伝説があるのでしょう(笑)
キリテが「親方が呼んでいるから帰らなきゃ」と言いつつも、女性の隣に座ったときは別ルートのフラグが立ったのかと思いました。
ちなみに、ここでフラグを立てておくと、後になって彼女から助言を得ることができます。<をぃ
その後、女性とはすれ違いにやってきた貴族の男性から必要だったもうひとつのアイテム「アルカの葉」をわけてもらい、見事、砂時計を修理することができました!
ずっと預かりっぱなしだった砂時計を持ち主である少年に返します。
「そういえば、ずっと聞きそびれていたけど、君の名前は?」
「オロチだよ」
マイ ファースト チキン肌になった一言。
しばらくして、街では不吉な噂が飛び交うようになります。不気味な声とともに行方不明になる人が続出。
キリテとコトノハもその声を聞き、砂時計を直してくれた古道具屋さんも行方不明になってしまいました。
そして疑いは、身元のわからない駐在中の風の民に・・・。
始めは噂なんて気にせずに正々堂々していればいい、と言っていた親方も、全く改善されない状況に、一度街を離れようと言い出します。
「なんで俺たちが疑われるんだよ!?」
「一体誰がこんなことを・・・?」
「知らないのかよキリテ!? すっかり噂になってるんだよ!『オロチだよ』って声がするって!」
「そんな・・・オロチがそんなことするわけない・・・」
「キリテ!俺たちで犯人を見つけて疑いを晴らそうぜ!」
キリテの現実がぐらぐらと揺れるなか、二人はオロチの居場所を探しに再び占い師の元を訪れます。
そして、そこで待っていたものは・・・
・・・そして、物語は感動のエピローグへ。
ダンサーズの皆さん。
総勢9名いらして、春の市場の雑踏や火の粉、眠りの演出など、舞台を盛り上げていました。動きがあるっていいなぁ。
【まとめ】
舞台公開から早くも一ヶ月。やっと感想の続きを上げることができましたー。かなりはしょった内容になってしまいましたが、あとは舞台のDVD、もしくは再演で補完するのみ!(※舞台がDVD化されるかは未定です。再演情報も出てません)
コトノハ覚醒の場面とか殺陣とか、音が入ると迫力ありました!
最終日の昼の回を見たのが元になっているので、少年オロチこの場面でもっとしゃべってたじゃん、て人がいるかもしれないですねー。
余談ですが、舞台中はキリテ・コトノハ以外に各キャラに固有名詞は出てきませんでしたが、ある本の影響で貴族の男性を脳内で「キリラーゼ」と名づけていました。(キリラーゼ:造語で「落日」の意味)
そういえばキリテと語感が似てるしね。キリ、のあたりが。
絵に関しては、スケッチっぽさを出した感じにしたかったんですが、その描き方がわからずにやたら時間がかかりました。なんだかまだごちゃごちゃしてますかね。というか、ネタ絵ばっかりってのと、役者の皆様に似せて描こうとしていないのがまず問題なのですが。 ・・・だって後ろの席だったんだもんっ!おまけに視力悪いんだもんっ!トクテムの実とかアルカの葉とか、形がいまいちあいまいです。。。
「矛盾ですよね?」っていうキリテの突っ込みとか貴族の二人とかその従者とか、もっと描きたい絵はあるのですが止まらなくなるので、とりあえず一段落置くことにします。
2006/04/23