カテゴリーIIの自己診断

「Brain Matters : Missing Link」 より抜粋
「脳の話ー未知なる連環」:邦題
出版:CAVU Conceps, LLC 2019年刊
著者:Jaseph Unger*
訳者:前田滋
2026.10.15
*Joseph F. Unger., Jr., DC, FICS:
1979:Logan Chiropractic College卒業
1984~同学にてインストラクターを務める
Fellow International Craniopathic Society(FICS).
国際頭蓋療法協会におけるフェロー
訳者からのコメント:
この文章はJoseph Unger, D.C.著「Brain Matters」からの抜粋である 。 自分がカテゴリーII(カテゴリー2)であるかどうかを自宅で 判断する手順を解説している。
著者のDr. Ungerは、訳者がその昔SOTのベイシック、アドバンス、 クラニオパシーの認定試験を受けにオマハへ行った時(1987年、1988年、1990年)、若手のスタッフとしてセミナー会場や試験会場で走り回っていたので、 頻繁に顔を合わせていたことがある。
また、2012年にはPAACの主催のセミナー講師として来日している。
<自宅での検査>
検査を始める前に、壁や安定した物の近くに立つ。こうしておけば、 検査中に体勢が不安定になった際、何かに手を伸ばして身体を支えることが できる。

どんな時でも、自身の状態が著しく不安定であると感じた場合は、 ただちにこの検査を中止すること。指示通りに立位をとることで、極めて 不安定な状態に陥る人がおり、これはカテゴリーIIおよびそれに関連する 縫合メカニズムに重大な問題が存在することを示唆している可能性がある。

・両足を揃えて立ち、まっすぐ前方を見つめる。 両足を互いにつけられない時、その検査は有効ではない可能性がある。 カテゴリーII機能不全の診断には、認定を受けたSOT施術者による対応が必要である。

・腕を脇にたらして静止したまま目を閉じる。そして完全に静止するように努力する。 自分の身体が不安定になっていることに気づくだろうか?

カテゴリーIIの機能不全がない正常な人でも、左右にわずかに揺れることが あるかもしれない。その動きは最大でも1/4インチ(約6mm)程度であり、 ほとんどの人は気づかないほど微細なものである。もし、左右や前後に 揺れていることに気づいたなら、それはカテゴリーIIの機能不全を示唆 している可能性がある。これは、脳が時間と空間の中における自身の 位置を正確に把握できていない(固有受容感覚の不全)ために起こる。 あなたが感じているのは、脳が筋肉系に対して、重心を探すよう指令を 出している状態なのである。

・そのままで立位を保持する。再び目を閉じる。安全であれば、深く息を 吸い込み、そのまま止めてみる。あなたの動きは、良い方向へ変わるだろうか、 それとも悪い方向へ変わるだろうか?

・次に、息をすべて吐き出し、そのまま息を止めてみる。このときも、身体の 動きに変化に注目する。

・最後に、両足を揃えて立ち、腕を身体の横に下ろし、まっすぐ前を見つめた 状態で、鉛筆や舌圧子(医療用ヘラ)、アイスの棒など、比較的細いものを 右の奥歯で噛んでみる。右側の口に何かを挟むことが、自身のバランスに どのような影響を与えるかを確認する。強く噛みすぎないように注意。 その状態で、体全体のバランスや安定性がどう変化するかに注目する。 次に、同じものを反対側(左側)の奥歯に移し、先ほどと同様に噛んでみる。 その際、身体全体の安定性に何か違いがあるかどうかを確認する。

これらの検査はあくまで示唆的なものに過ぎないが、こうした実験によって、 あなたの身体構造に著しい不安定さが生じたり、あるいは不安定さが 増したりした場合には、認定クラニオパス(頭蓋療法専門家)の診察を 受け、「カテゴリーIIサブラクセイション」の分析を依頼することをお勧めする。

注意:全く動かない場合は、本書の対象範囲外である別の問題を示唆 している可能性がある。Dr.デジャネットは、これを「カテゴリーIII 機能不全」と表現している。



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