ヒール・テンションに関する神経伝導路
Marc Pick D.C.のセミナーノートより
翻訳・編集:前田滋
2026.8.5

前視床下部(副交感):視床下部(間脳)の前方にある。
↓体温調節、睡眠・覚醒のリズム、
↓自律神経やホルモンの働きをコントロールする。

赤核:中脳被蓋にある神経束、鉄分を多く含むので
↓ピンク色を呈す。
↓大脳や小脳からの信号を受け取り、体の運動や
↓筋肉の動きを調節する。

室頂核:小脳中心付近にある深部小脳核の一つ。
↓姿勢の緊張度を支配する。
↓体幹のバランス維持、体の姿勢や筋緊張の調整、
↓眼球運動をコントロールする

室頂核毛様体線維:室頂核(小脳深部核)の吻側部から
↓起こり、脳幹の網様体に終わる神経線維
↓(小脳からの遠心性線維)。
↓脳から下位脳幹へ平衡や姿勢制御、体幹運動の情報を
↓伝達する。

片葉小節葉(原小脳):小脳の下部に位置する。
↓身体の空間配置、平衡感覚、眼球運動の
↓調節を担う。
↓古い系統の脳部位。

山頂:小脳の正中部にある小脳虫部前葉の頂点。
中心傍小葉、古小脳
↓大脳の内側面にある脳回。中心溝の周辺の、
↓帯状溝の縁溝と中心傍溝とで囲まれた領域。
↓体性感覚や運動出力に関連する情報処理を行なう。
↓この部位が刺激されると、抗重力調節中枢が
↓筋緊張を促進する。

外側前庭神経核(ダイテルス核)
↓脳幹の延髄・橋の領域に位置する神経核。
↓体の傾きや平衡感覚を感知し、外側前庭
↓脊髄路を介して脊髄の運動ニューロンへ
↓信号を送る。

背側縦束:脳幹の背中側(中心灰白質の腹内側部)を
↓中脳から延髄まで縦に走る小さな神経線維束。
↓自律神経や内臓感覚の信号を伝達する。

網様体脊髄路:脳幹の網様体(延髄・橋・中脳に
↓分布する)から脊髄へ伸びる神経路。
↓無意識下での運動制御、姿勢やバランスの
↓維持に関わる。屈筋の収縮を抑制する。
↓抑制性の介在ニューロンに接続して、それ自身の
↓インパルスを抑制する。

前庭脊髄路
↓脊髄灰白質の脊髄前角腹側にある
↓中間灰白質(レクセド層)のVIII層に終わり、
↓介在線維によってIX層の運動線維に繋がる。

赤核脊髄路:赤核(中脳)から脊髄へ下行する。
↓延髄レベルで網様体に入る。
↓網様体脊髄路のインパルスを増強する。
↓このインパルスは屈筋の緊張を促進する。
↓(CARPENTER, HUMANNEUROANATOMY, PG 263-264)
↓主に屈筋の運動を促進し、
↓伸筋を抑制する錐体外路系の神経路。
↓大脳皮質や小脳からの情報を受け取り、
↓手足の細かい運動や姿勢の調整を補助する。

赤核延髄路:赤核から発し、脳幹網様体などへ
↓向かう神経線維。
↓ヒトにおける存在は確定的ではなく、
↓近接する赤核脊髄路を含めて不随意運動や
↓筋緊張の調節に関わる錐体外路系の一部となる。

C1レベル:反回硬膜神経からのインパルスは
↓IX層(運動)内のニューロンに伝達され、
↓後頭踝の靭帯と後頭下筋を活性化し、
↓後頭骨アトラスの配置を狂わせる。

S2レベル:赤核から脊髄に至る線維は屈筋の
     α運動ニューロンまたは
     γ運動ニューロンを活性化する。

屈筋の緊張が増大し、ヒール・テンションが形成される。
自律神経の障害によって脳脊髄液の生成量が変動する
(CSF生産量に対する脈絡叢による交感神経支配)

硬膜の歪曲;全ての反回硬膜神経を通して
全ての自律神経の発動を活性化する。

反回硬膜神経:脊髄灰白質の側核を通して
自律神経の運動インパルスと共に
脊髄硬膜も支配する。
<<ヒール・テンションを伝達する上行神経路>>
大脳皮質第4野:随意運動の司令塔となる一次運動野、
↑      運動命令を発出する。
大脳皮質第6野(運動前野):前頭葉にある。
↑主として運動前野と補足運動野という体の動きの準備や
↑計画を担う高次運動野から構成される。
↑ 視床の外側腹側核(VLN)
↑小脳や大脳基底核からの信号を大脳皮質の
↑運動野へ中継する運動ネットワークの重要なハブ。
↑随意運動の調節、運動の滑らかさやタイミングの調整、
↑運動学習に関与する。

視床の後外側腹側核(VPL)
↑知覚情報を大脳皮質へ伝える中継点。
↑体性感覚の伝達、感覚の統合、大脳皮質へ信号を送る。

薄束核:延髄後部にある神経核(ゴル核)
↑下半身からの深部感覚や識別性触圧覚を中継する。

後脊髄小脳路(背側脊髄小脳路):
↑筋紡錘、ゴルジ腱器官、および関節受容器からの
↑無意識的な固有感覚を小脳へ伝える上行性知覚路。
↑筋および関節の運動、また腱における張力に関する
↑情報は、小脳によって処理され、筋運動の協調、
↑姿勢および歩行の維持に関与する。
↑この神経路はその走行全体を通して交叉しない。

脊髄S2←筋紡錘を再刺激する単純反射←S2重心:
↑反回硬膜神経を経由する知覚刺激

屈筋の緊張が増大し、ヒール・テンションが
↑形成される。
↑足の皮膚内圧受容器からの外受容性インパルスが
↑姿勢を制御する。
↑(CARPENTER:HUMAN NEUROANATOMY pg.251)
重心(S2)変動:硬膜センサーによって監視されている
       (反回硬膜神経)


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