ダラー・サインと
仙骨後頭骨サブラクセイション
の関係

Marc Pick D.C.のセミナーノートより
翻訳・編集:前田滋
2026.8.4

   後頭骨
 ベッツの巨大錘体細胞
 ↓大脳皮質の一次運動野(中心前回)の第V層
 ↓(内野錐体層)にある。
 ↓人体内で最大の神経細胞(ニューロン)。
 ↓随意運動の信号を脳から筋肉へ伝達する。
 ↓皮質脊髄路(錐体路)の起始細胞の一つ。
 ↓
 ↓←大脳皮質第6野(運動前野):前頭葉にある。
 ↓主として運動前野と補足運動野という
 ↓体の動きの準備や
 ↓計画を担う高次運動野から構成される。
 ↓
 放射冠:脳表面の大脳皮質と脳深部の内包との
 ↓間を放射状に繋いでいる神経線維束(白質)。
 ↓運動や感覚の信号を全身へ伝えるための
 ↓伝達路。
 ↓
 大脳脚
 ↓中脳腹側にある、大脳と他の部位をつなぐ
 ↓太い神経束(左右1対、白質)。
 ↓大脳皮質からの運動信号(錐体路や皮質橋路
 ↓など)を脊髄や脳幹に通す。
 ↓
 赤核:中脳被蓋にある神経束、鉄分を多く含む
 ↓  のでピンク色を呈す。
 ↓大脳や小脳からの信号を受け取り、体の運動や
 ↓筋肉の動きを調節する。
 ↓
 歯状核-赤核線維:小脳歯状核から中脳赤核へ
 ↓向かう神経束。
 ↓上小脳脚(結合腕)の一部を構成し、
 ↓運動調節や滑らかな動きの調整を伝える。
 ↓
 歯状核:小脳にある最も大きな神経核。
 ↓随意運動の調節や高次認知機能に関与する。
 ↓
 山頂:小脳の正中部にある小脳虫部前葉の頂点。
 中心傍小葉、古小脳
 ↓大脳の内側面にある脳回。中心溝の周辺の、
 ↓帯状溝の縁溝と中心傍溝とで囲まれた領域。
 ↓体性感覚や運動出力に関連する情報処理を
 ↓行なう。
 ↓
 介在核(球状核&栓状核):小脳中心部にある。
 ↓小脳皮質からの情報を受け、
 ↓赤核などを経由して体幹や四肢の協調運動、
 ↓筋緊張の調節を助ける。
 ↓
 室頂核:小脳中心付近にある深部小脳核の一つ。
 ↓体幹のバランス維持、体の姿勢や筋緊張の調整、
 ↓眼球運動をコントロールする。
 ↓
 片葉小節葉(原小脳):小脳の下部に位置する。
 ↓身体の空間配置、平衡感覚、眼球運動の
 ↓調節を担う。
 ↓古い系統の脳部位。
 ↓
 小脳結合腕(上小脳脚):小脳と中脳をつなぐ
 ↓神経線維の束。
 ↓主に小脳から大脳や赤核へ信号を伝える。
 ↓
 小脳鉤状束(ラッセル鉤状束)
 ↓小脳室頂核から出る遠心性線維の一部に
 ↓よって形成されるフック状の神経線維束。
 ↓大部分は反対側の前庭神経核や、橋・延髄の
 ↓網様体で終わる。
 ↓
 外側前庭神経核(ダイテルス核)
 ↓脳幹の延髄・橋の領域に位置する神経核。
 ↓体の傾きや平衡感覚を感知し、外側前庭
 ↓脊髄路を介して脊髄の運動ニューロンへ
 ↓信号を送る。
 ↓
 前庭神経外側核:橋と延髄の境目の近く、
 ↓第4脳室の横にある。 
 ↓平衡感覚の調節、姿勢の維持、および
 ↓体のバランスをとる。
 ↓この核によって伝達されるインパルスは
 ↓伸展筋の緊張を強く促す
 ↓(Carpenter; Humananatomy; p342, 424-5)
 ↓
 前庭脊髄路
 ↓脊髄灰白質の脊髄前角腹側にある
 ↓中間灰白質(レクセド層)のVIII層に終わり、
 ↓介在線維によってIX層の運動線維に繋がる
 ↓
 係蹄小葉(新小脳):小脳半球後部にある
 ↓大きな小葉。
 ↓第VIIA半球小葉とも呼ばれ、上半月小葉
 ↓(第1脚)と下半月小葉(第2脚)がある。
 ↓大脳皮質からの情報を橋核などを経由して
 ↓受け取る領域の一分。
 ↓認知機能や高次脳機能に関与する。
 ↓
 橋核:脳幹にある橋の腹側部に位置する大きな
 ↓神経細胞の集まり(灰白質)。
 ↓大脳皮質と小脳の間で運動の情報を中継する。
 ↓大脳からの運動の指令を受け取り、
 ↓小脳へ送ることで、
 ↓滑らかな動きや姿勢の調整を助ける。
 ↓
 橋脚:中脳と延髄をつなぎ、小脳ともつながる。
 ↓大脳からの信号を小脳へ中継する。
 ↓顔面、眼、耳の感覚・運動に関わる神経
 ↓(三叉神経や顔面神経など)が集まる。
 ↓呼吸の調整を司る。
 ↓
 ダイテルス核(外側前庭神経核)
 ↓同側四肢の伸展筋の緊張を促進
 ↓屈筋の緊張は抑制する(前部細胞は抑制性)
 ↓
 室頂核網様体路(延髄線維は筋機能を抑制)
 ↓室頂核;姿勢筋の緊張を抑制
 ↓
 延髄網様体核の巨大細胞
 ↓(筋紡錘に対する抑制効果は殆どこれが担う。
 ↓側副線維はすべての脳神経に遡る。
 ↓BRODAL-Neuroanatomy pg312-313)
 ↓
 前庭脊髄路
 ↓脊髄灰白質の脊髄前角腹側にある
 ↓中間灰白質(レクセド層)のVIII層に終わり、
 ↓介在線維によってIX層の運動線維に繋がる
 ↓
 網様体脊髄路:脳幹の網様体から脊髄へ
 ↓下行して姿勢の保持、筋緊張の調節、
 ↓歩行などの無意識的な運動を
 ↓コントロールする(錐体外路)。
 ↓内側(橋)と外側(延髄)の2系統があり、
 ↓体のバランスをとる。
 ↓
 または赤核脊髄路:赤核(中脳)から脊髄へ
 ↓下行する。
 ↓主に屈筋の運動を促進し、伸筋を抑制する
 ↓錐体外路系の神経路。
 ↓大脳皮質や小脳からの情報を受け取り、
 ↓手足の細かい運動や姿勢の調整を補助する。 ↓
 皮質脊髄路:大脳皮質運動野から脊髄へ運動の
 ↓指令を伝える(錐体路)。
 ↓体の随意運動や手足の巧緻動作を支配する。
 ↓錐体交叉:延髄の終わりで約90%の
 ↓神経線維が反対側に交差する。
 ↓
 ↓→前庭神経内側核からの神経線維
 ↓   ↓
 ↓ 後頭下筋系
 ↓   ↓
 ↓ 小脳・後頭骨サブラクセイションによる
 ↓ 前庭器障害
 ↓
 脊髄灰白質のVI,VIII,IX層
 ↓
 ↓→C1orC2の反回硬膜神経→後頭踝アトラス
 ↓ の靭帯へ
 ↓ 反回硬膜神経:自律神経によって、
 ↓ 脊髄硬膜、椎間関節、関節、関節板、
 ↓ 後縦靱帯、脊柱脈管系を支配する。
 ↓
 ↓→S1の反回硬膜神経→
 ↓ 仙腸関節ブーツ部の関節包へ
 ↓
 外側前庭脊髄路:
 ↓橋と延髄にある外側前庭神経核
 ↓(ダイテルス核)に始まり、
 ↓脊髄の同側の側索(前索腹側部)を
 ↓交差せずに下降する。
 ↓頚髄から仙髄までの全域の脊髄前角
 ↓(運動ニューロン)に終わる。
 ↓抗重力筋(四肢や体幹の伸筋)を強く促進し、
 ↓直立姿勢や立位を保つ。
 ↓内耳の耳石器からの情報を受け、
 ↓体のバランスを保つ下行性運動神経路。
 ↓
 ダラー・サインの筋群へ
  大臀筋、中臀筋、小臀筋
  上双子筋、下双子筋
  梨状筋、内閉鎖筋の腱

旧小脳:身体の抗重力筋を支配する
原小脳:身体の空間支配を司る


  仙骨
<<ダラー・サインからのインパルスを
伝達する上行神経路>>
 大脳皮質第4野:随意運動の司令塔となる
 ↑一次運動野。運動命令を発出する。
 ↑
 大脳皮質第6野(運動前野):前頭葉にある。
 ↑主として運動前野と補足運動野という
 ↑体の動きの準備や計画を担う高次運動野
 ↑から構成される。
 ↑
 視床の外側腹側核(VLN)
 ↑小脳や大脳基底核からの信号を大脳皮質の
 ↑運動野へ中継する運動ネットワークの
 ↑重要なハブ。
 ↑随意運動の調節、運動の滑らかさや
 ↑タイミングの調整、運動学習に関与する。
 視床の後外側腹側核(VPL)
 ↑知覚情報を大脳皮質へ伝える中継点。
 ↑体性感覚の伝達、感覚の統合、
 ↑大脳皮質へ信号を送る。
 ↑
 薄束核:延髄後部にある神経核(ゴル核)
 ↑下半身からの深部感覚や識別性触圧覚を
 ↑中継する。
 ↑
 後脊髄小脳路(背側脊髄小脳路):
 ↑筋紡錘、ゴルジ腱器官、および
 ↑関節受容器からの無意識的な固有感覚を
 ↑小脳へ伝える上行性知覚路。
 ↑筋および関節の運動、また腱における
 ↑張力に関する情報は、小脳によって
 ↑処理され、筋運動の協調、姿勢および
 ↑歩行の維持に関与する。この神経路は
 ↑その走行全体を通して交叉しない。
 ↑
 前脊髄小脳路(腹側脊髄小脳路)
 ↑体幹および四肢からの固有感覚情報を
 ↑小脳へ伝達する。
 ↑この神経路は、まず脊髄において
 ↑前白交連(腹側白交連)の一部として
 ↑対側へ交叉し、その後さらに再交叉して
 ↑小脳に至る。
 ↑伝達速度:3~110m/sec
 ↑
 前後の脊髄小脳路
 ↑
 クラーク核(胸髄核):胸髄から第3腰髄付近の
 ↑灰白質(後柱の基部内側)にある。
 ↑筋や腱のセンサーからの信号を受け、
 ↑後脊髄小脳路を通して小脳へ送る。
 ↑無意識下での姿勢やバランスを保つ。
 ↑
 脊髄薄束:脊髄の後索にある神経束。
 ↑下半身からの感覚情報(位置覚、触覚など)を
 ↑脊髄経由で延髄の薄束核へ伝達する。
 ↑
 ↑仙骨:ダラー・サイン
 ↑筋紡錘:脊髄の単独ニューロン反射を通して
 ↑伸筋を活性化し、監視する(錘内筋線維)
 ↑1a、1b求心線維
 ↑ ダラー・サインの筋群
 ↑ 大臀筋、中臀筋、小臀筋
 ↑ 上双子筋。下双子筋
 ↑ 梨状筋、内閉鎖筋の腱


SOT(仙骨後頭骨テクニック) に関連する神経学へ
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