近頃ちまたに流行るもの(1)
新型コロナウイルス


2021年1月1日


ギリシャ神話のキュプリアでは、人減らしによって 大地の負担を軽くしようと考えたゼウスの神が、トロイ戦争を引き起こしたとされております。

この伝でゆくと、いま流行りの疫病は、神の意思による人減らしの 方策ではないかというと、世の人々のお叱りを受けるでありましょうか?

まあ、このウイルスが支那大陸(武漢)からやって来たらしい、というところが チト気に入りませぬが・・・。

SARS(2002年)、MERS(2012年)、今回の新型コロナウイルス(2020年)と、 ほぼ10年ごとに風邪のウイルスを世界中にまき散らし、 この調子だと10年後にはまた別のウイルスをまき散らす可能性が高い。

お願いだから、国際社会にシャシャリ出てくるなら、もちっと身綺麗にしてからに しておくれ。

とかくあの国は胡乱(うろん)なことが多すぎますナ。

閑話休題(それはさておき)、
冒頭の人口調節のお話にもどって。 ワタシャそれほど信心深い人間ではないのでありますが,,,。 「神の意志」を「自然の摂理」と言い換えても同じことでしょうか。

こんなことをいうと、科学技術の発達しているこの時代に、何を非科学的な、 と云われるかもしれませんな。たしかに、因果律を探究することで 文明は発展してきたのでありますが、因果律で説明できないことは、 この世にはゴロゴロ転がっておりますゾ。

中世、ヨーロッパで流行した黒死病(ペスト)しかり、 百年前に流行したスペイン風邪もしかり、太古より人類は疫病と闘ってきたのであります。

感染症の専門医の話では、感染症患者にどんなに濃厚接触しても 感染しない人間が、人口の三割程度はいるそうであります。 この人たちがいるおかげで、人類は絶滅せずに存続してきたといえるでありましょうし、 これからも地球上のいたる所ではびこり、また生きのびてゆくことでありましょう。


話代わって江戸時代、良寛が知人の山田杜皐(やまだとこう)に宛てた地震の見舞い書簡の中に次の一節があります。このとき良寛十七才というから、これも驚きではありますが。

災難に逢ふ時節には、災難に逢ふがよく候
死ぬる時節には、死ぬがよく候
是はこれ、災難をのがるゝ妙法にて候


これは「人事を尽くして天命を俟つ」
ということでしょうか。

でも今の行政府のやり方を見ていると、「人事を尽くさず天命を俟っている」ようにしか見受けられませんが・・・・


これを現代風にいうなら、

レット・イット・ビー(ポール・マッカートニー);
なべてこの世は成りゆきまかせ、なるようにしかならん

これでいいのだ!(天才バカボンのパパ;赤塚不二夫)

ケ・セラ・セラ、Whatever Will Be, Will Be、
 何でもござれ

とでもなるのでありましょうや?
とは申せ、常日頃から煩悩の多い身としては、この境地に到達するのは至難の業であります。

かくいう小生、前期高齢者(数え七十二)で、 コロナに感染したらひとたまりもなくあの世ゆきでありましょうゆえ、 感染予防には万全を期してはおりますが...。

追記(2021年3月):
冒頭部分の「人口調節」に関して、筒井康隆氏が新潮社の「波」2021年3月号の誌上で、 似たようなことを書いているのを見かけましたゾ。

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