ゴン(柴犬、♂) 



Gon1
1997年6月9日生まれ。左は生后3ヶ月。
一応血統書がありますが、
こんなものはどうでも良いので掲載しません
(静岡県の田舎の生まれです)。
しかし、何と写真写りの良いヤツよ!
実際には写真ほど可愛くなかったぞー。
   ・
   ・
   ・
   ・
マンションから小さな建て売り住宅に引っ越したら、
当時高一の息子が『犬を飼いたい』と言いだした。

仔犬ならノラでも何でも良かったのですが、
伝手がなかったので、仕方なくペット・ショップで
調達(?)することに。

早速お盆休みに、親戚が以前仔犬を買ったことのある
ペット・ショップへ下見に出発。

Gon2
息子: ラブラドールやゴールデンのような大型犬がイイ

オヤジ:狭い家では大きな犬は可哀想だから小型犬にしろ

息子: あんまり小さいのはイヤダ
オヤジ:では、中を取って中型犬で手を打てよ

と二人でぶつぶつ言っていると、店のおばさんが近づいてきて、

おばさん:どんな犬を探しているの?

オヤジ:ビーグルか柴犬程度の大きさの犬を

おばさん:それだったら、この柴犬がイイよ
     無駄吠えしないし、病気しないし
     初めて飼うんだったら、柴犬が飼いやすいよ。

      『柴犬が飼いやすい』というのは半分正解で
       半分ハズレでした。

オヤジ:無言(内心:えっ、こんな貧相な犬のどこがいいんだろう?)


   他にも柴犬の子がいるのに、この仔を勧めるというのは
   どこか良いところがあるのでしょう。
   ここは一つ専門家の意見に従って見ることにしました。
  (オジサンは専門家の意見には素直に従うことにしているのデス)

Gon3
息子:こんな小さな犬よか、もっとデカイのがイイよ

オヤジ:子犬だから小さいんだよ。大人になれば結構大きくなるよ
    息子よ、おばさんが勧めてくれているんだから、
    この仔にしよう。いいな!

息子:しぶしぶ承諾

かくて、下見のつもりが一見で即断。この間約5分。
小生の買い物は、おおむねこの調子。
あまりにあっけなく決めるので、家人には
しばしば叱られています。

犬を入れるカゴとブラシ、ドッグ・フードなどをもらって、
電車を乗り継いで我が家へ。

カゴの中が窮屈そうなので、電車の中で抱いていたら、
犬好きの人に撫でまくられて、もうモテモテ状態。


息子は恥ずかしいものだから、離れた位置で横目で見ながら
知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいました。
生后4ヶ月 Gon4
家に連れ帰ったゴンを玄関で見た家人は
ビックリして一瞬絶句。固まっておりましたナ。

私が抱いている仔犬を、気持ち悪い生き物を
見るような目つきで、口から出た言葉が『何、それ?』

オヤジ:はい、柴犬連れてきたよ!

家人:(眉をひそめながら)今日は下見だけじゃなかったの?

オヤジ:ちょうど柴犬の良い仔がいたから決めてきたよ。

娘は幼児の時に近所の犬に脚を咬まれ、
それ以来犬が大嫌いだったのですが、
彼女も当初はかわいさ半分、怖さ半分の
へっぴり腰で接していました。
(その後、我が家のワンコだけは可愛がるようになりました)

かくして、ゴンは我が家の家族となったのでアリマス。


最初の印象では、仔犬特有の毛むくじゃらではなく短毛で、ほっそり、
どちらかと言えば貧相。

しかしやたらと動きが激しく、活動的で興奮しやすい性質(特に散歩時)は、
3才頃まで続きました。

4才頃からは随分おとなしくなり、散歩もしやすくなっています。
とは言っても子供の頃から可愛がってくださるご近所の人に出会うと、
とても嬉しがります(喜びすぎてオシッコをちびることは
今でも時々あります・・・)

『柴犬は飼い主以外にはなつかない』と言われているらしいですが、
ゴンは全く逆です。
『わが家の柴犬は飼い主以外に良くなつく!』


宅急便のお兄さんや、新聞の集金おばさん、隣り近所の人たちなど、
お客さん大好き犬ですので、
『泥棒にもシッポを振って歓迎するんじゃないか』というのが
家族全員の一致した意見です。






1才の頃



Gon5 Gon6 Gon7

Gon8

散歩の時には嬉しくてすぐに興奮しますが、
ご覧のように家の中では大変聞き分けが良く、
何をされても怒りません。


仔犬の頃から壁や家具を齧ったりすることも
全くなく、おとなしく留守番もします。


柴犬の特徴で、とても警戒心が強いため、
ちょっとした物音や変な格好の人、
変な人声など、普段と違う状態に対しては
大声で吠えて警報を発します。


時々真夜中に、私の寝ている傍で
吠えてくれますので、ありがた迷惑な
こともありますが、番犬としては申し分なし。

最近判ったことですが、我が家の近所には野生のイタチが
生息しているらしく、真夜中にそやつが我が家のまわりを
徘徊すると、ゴンが吠えるようです。
Gon9 Gon10 Gon11 Gon12 Gon13 Gon14




2才の頃



Gon15


ヤイヤイ、てめえら、

オレさまの言うことが聞こえねえのか?

早くメシよこせえ!

Gon16 Gon17 Gon18
ゴンの毛並み:

1才頃までは柴犬特有の剛毛と密毛がはっきりしていました。
ところが、2才頃から剛毛が柔らかくなってきて、
毛並み全体がムートンのようになり、
手触りがとても心地よくなっています。

鶏肉を食べさせているおかげかも知れません。
(下記参照)

密毛がたっぷりあるので、家人は触るたびに
「気持イイー!」と喜んでいます。
牧羊犬ならぬ「羊毛犬」あるいは「ムートン犬」と
言ったところです。


ブラッシングの時に抜けた毛はとても柔らかくて
手触りが良く、捨てるにはもったいないので、
袋に貯めておき、それがかなり貯まったので、
先日ゴンの枕を作ってやりました。

ゴンの毛


これは03年の4月から7月までに収穫(?)した
ゴンの毛。

今年は特に抜け毛がひどく、
僅か3ヶ月ほどで240gほどたまりました。
(おかげで随分涼しそうな見た目になっています)


熱湯につけたあと数回ゆすぎ、
シャンプー液につけおきし、
ゆすいで陰干ししたところ。

一袋で約120gあります。
これまでにも5袋ほど
たまっています。



待ちに待ったゴンの毛で編んだセーターが届きました(2005.01.09)

集めておいたゴンの毛が、この6年間に900gほどになったので、
セーターに編んでくれる所がないかとネットで探したら、
運良く羊工房さんというサイトを見つけました。

こちらにサンプルを送り、紡げるかどうかを試していただいたところ、
「紡げるが糸は弱いので、実用には向きません。ただし、羊毛を3割ほど
混ぜて紡げば実用可能」とのこと。

混紡では面白くないので、ゴン毛100%でセーターを編んでもらうことにしました。
下が完成品です。サイズは4~5才の子供用です。

手触りは、少し堅めのアンゴラまたはアルパカといったところでしょうか。
紡ぎにくい毛を快く引き受けて下さった羊工房さん、ありがとうございます。
ゴン毛100%のセーター(画像をクリックすると拡大像が現れます) sweater




    誰か降ろしてくれよー Gon21

1才頃までは家の階段を自由に
上り下りできていたのですが、
ある時、階段を上っている途中で
滑り落ちたらしく-------

現場を目撃した者はいませんが、
滑り落ちるような物音を聞いた家族がいるので、
どうもそうらしい-------

それ以来、二階に上りたいときには
人を呼ぶようになりました。
(下の写真をご覧あれ)




二階から一階に下りるときには、
階段の途中まで降りてきて、
そこで誰かが降ろしてくれるまで、
待っています(上の写真)。


Gon37




大好きなお兄ちゃんが
夏休みで下宿から帰ってきて
二階の部屋に行くと、
ゴンも後を追って
二階に上げてくれと言います。

その時のポーズがこれ。


2003年7月(6才)






3才の頃


Gon22 Gon23 Gon24 Gon25 Gon29 Gon31





4才の頃



Gon26

食卓テーブルの下には、

使い古しの靴下や棒きれなど

ワンコのおもちゃがゴロゴロ。


Gon27 Gon28 Gon30

オヤジの膝でうたた寝                ドジった!
Gon32 Gon33

Gon34

ーーお兄ちゃんのシャツの袖でほっかむりーー


<ゴン>  なんだ?どうした?
     オイラをオモチャにするのはヤメテクレー!

     アニキのお古はまっぴらゴメンだぞ。

     カーチャン、フェラガモのシャツ買っておくれ。

<母>バカだねえ、おまえ、フェラガモっていうのは
    靴屋さんじゃなかったかい?

<ゴン>いやなに、この前、お姉ちゃんが友達と
     話しているのを小耳にはさんだものでね。

<父>なんだ? イヌのくせに鴨を食いたいのか?

<ゴン>????


ゴンの体格:

2001年の夏にオヤジ(小生のことです)が
ご飯の盛りを多くしたため、2Kg増えて同年9月末には
とうとう17Kgになってしまいました。

そんなゴンを見て、オヤジは<ゴン大柴>か<デブゴン>
に改名しようと提案したのですが、
家族からは大きなブーイングの嵐が....。

家人に叱られてダイエットした結果、
2002年4月には14.5Kgにまで減らすことができました。

しかし、体高が46Cmですから、一般的な柴犬の雄
(体重12~13Kg、体高40Cm)に比べると
依然として一回り大きいです。

Gon35




2001年10月(17Kg)

見よ、このデブ柴ぶりを!

ゴンのデブ柴ぶりを心配して下さった人達、
特に、さいたま市のU.E.さん、
ありがとうございます。

伏してお礼を申し上げます。

Gon36






2003年7月(14.5Kg)

上の写真と比べて下さい

下腹部のラインが締まっています。






6才

梅雨が明けたので早速公園でスナップ・ショット
相変わらずボール遊びが好きです。                2003年7月
Gon37 Gon38

7才

2004年11月
Gon041107

食事の前の「マテ」
「ヨシ」の合図を待っているところ


2004年11月以後は、新聞屋からおまけに貰ったデジカメで撮影。
このデジカメ、オマケとは言うものの、なかなかの優れもの。
6年前に購入したニコンのデジカメが200万画素(その当時は最高)
だったのに、これは300万画素の性能。
                      2004年11月
Gon Gon
Gon
Gon この写真はデジタル一眼レフ
(オリンパスE-300)で撮影。
原板はおよそ1700×2500
ピクセル(1.8MB)のサイズですが、
それを500×700ピクセル(59KB)に
縮小しました。光の陰影が
ひと味違うようです。(04.12.28)


かまって、かまって
Gon
留守番の間にスリッパをゲット!
片方のスリッパも腹の下にしっかり確保。

お母ちゃんが、お祖父ちゃんの入院している病院に
出かける用事が続いて留守番が増えると、
寂しさのあまりかまって欲しくなるようです。
スリッパを齧ってヒトの気を引こうとします。

ただし、これ以外には、家の中のものを齧ったり
壊したりすることはありません。
ゴン本人(本犬)から強い要望がありましたので、
彼の名誉のために書き添えておきます。


2006年7月 オヤツくれよー
Gon
9才になりましたが、相変わらず
喰い意地は張っています。



2006年12月 ケンカして噛まれちゃいましたあ~
Gon
06/12/2の夕方、近くの公園にお母ちゃんと出かけた時
お母ちゃんが、公園から出てくるオスの秋田犬に気づかず、
ばったり鉢合わせしてしましました。

秋田犬を連れていたのも若い娘さんだったので、
お互いすぐに引き離すことができず、 もみ合いになりました。

何とか引き離して自宅に帰り、一応全身を調べましたが、
後肢の爪が少し剥がれて軽い出血があるほかは
これといって異常はなさそうでしたので、
一安心して食事の後、ゴンは自分のねぐらで休んでいました。

一時間ほどしてから、お姉ちゃんがゴンの様子を見ると
左頚部に少し血が付いているので、毛をかき分けてみると、
何と10センチほど皮膚がパックリ裂けていたのです。
しかし本人は全く痛そうなそぶりを見せず、いつもと
全く変わらない様子でした。


Gon 慌てて近くの救急動物病院に連れて行き、
縫合して貰いました(全部で8針)。
12/9に抜糸が済みましたので、
傷口の写真を掲載しておきます。

人間の不注意で、ゴンには痛い目に
遭わせてしまいました。
反省すること頻りです。


Gon 散歩の時にはお姉ちゃんのお下がりの
マフラーを巻いて貰います。

ご近所の人に「ゴンちゃんマフラーよく似合うねー」
と誉められると、嬉しそうな顔をします。



2007年1月 ゴンが寒がりになっちまったダ
Gon この冬、ゴンは9才半になりました。
人間でいうと50代半ば
というところでしょうか。

今までは、家族の布団の上には決して
寝そべることがなかったのに、
とうとう暖かい場所を好むようになりました。

仕方ないので、ムートンの敷物をねぐらに
敷いてやりました。

それでも家人の布団の上で寝ていることが多いです。



NEW! 2008年7月 雪見
Gon 2008年2月9日、朝から雪模様で大阪は8年ぶりに積雪5Cm


Gon オネーチャンのフラワー・アレンジメントの傑作(?)の横で

2011年2月 ゴンの右前肢に悪性の肉腫発症
Gon 2011年2月初旬:ゴンは13才半になりました。
歩く時にびっこを引き始めたので、
獣医さんに診てもらったところ、
「悪性の肉腫で、余命半年」と診断されました。

手術で病巣を切除することも考えましたが
転移している可能性が大きいことと、
痛む部位に触れると噛みつく癖がありますので、
包帯交換などのケアをたぶんさせてくれないだろう
という理由から、手術は回避し、鎮痛剤を与えるだけにしました。




2011年4月21日
Gon 発症から二ヶ月経ちました。
右前肢の腫脹がはっきりしてきました。



2011年5月18日
Gon 発症から三ヶ月。
まだ横向けの姿勢で眠れる状態です。



2011年7月17日
Gon 発症からほぼ五ヶ月。
この一月ほど前からは右前肢を地面に
つけなくなってしまいました。

トイレのために外を歩く時には、
脇の下にバスタオルを通して
上からぶら下げるようにして
歩かせていました。

寝る時は横向きの姿勢を取れなくなり、
カエルのようになっています。

この映像を撮影した日から10日ほど後、
2011年7月26日に14才と1ヶ月で永眠しました。

家族の死を公表することにかなり抵抗がありましたので、
2013年2月現在まで控えていましたが、
ようやく抵抗感がなくなりましたので、
このページを更新することにしました。

ゴンの骨は自宅の庭の一角に埋めてあります。


ポチ・タマの部屋トップへ  カイロプラクティック・アーカイブスへ
著作権所有(C)1996-:前田滋(カイロプラクター:大阪・梅田)