当サイト管理人の治療院における

カイロプラクティックの施術結果

2007.3.20 〜 2007.3.29


当サイト管理人は昭和55年(1980年)10月から開業していますが、 小規模とはいえ30年近く仕事を続けていますと、 患者さんのカルテの保管が悩みのタネの一つとなっています。

溜まってくるカルテの保管場所に困ったあげく、 つい2年前までは、2〜3年以上通院の途切れた患者さんのカルテは 涙をのんで廃棄していました。数年ぶりに来院なさった場合には、 新しくカルテを作り直すわけですが、それ以前の記録は 当然ながら失われているわけです。

さしあたりの治療には支障はないのですが、昔の施術記録が 残っていない場合、患者さんの信頼に支障をきたすことがあります。

この問題を解決するには「PCによるカルテ管理」しか考えられないので、 パソコンを利用し始めた1990年頃から、これを実現したいと 強く願っていました。しかし翻訳の仕事などが忙しく、 思うようにカルテの入力作業に取りかかることができず、 とうとう15年あまりが経過してしまいました。

3〜4年前から、ようやく翻訳やセミナー講師などの仕事から解放され、 時間の余裕ができたので、2005年1月からカルテのPC入力作業を 始めることができました。

ここで公開するのは、2005年と2006年の2年間に管理人の治療室に 新規で来られた334名の患者さんのカルテから抽出した結果です。

来院のきっかけとなった症状(複数あり)に分類して、いくつかの項目ごとに 集計してみました。

このような集計(統計)結果は、病院関係のサイトでは一般的には なっているものの、カイロプラクティックは勿論のこと、鍼灸、指圧など 民間治療のサイトでは全く見たことがないので、治療効果を大きく概観する 意味で、参考になると思います。

とはいうものの、自分の治療結果を集計し、それを公開するというのは、 心理的にかなり恐い作業でもあります。しかし、以下に公開する結果が 当サイト管理人のいつわらざる技量でもあり、実力でもあります。

カイロプラクティックの効果に関する情報開示の一例として 参考になることを願っています。

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☆☆☆☆☆ 腰痛 ☆☆☆☆☆

 腰部の痛みに限定した症例は新規来院の334例中173例で、これは52%に上ります。

 この後に説明する下肢痛(坐骨神経痛)の例は41例(12%)ですので、
 腰痛ないしは下肢痛(坐骨神経痛)を合わせると214例(64%)となり、
 圧倒的に多い症状です。

 以下は症状改善に至るまでの施術回数の集計結果です。

  施術回数    症例数
   1回    63例 (36%)
   2回    17例 (10%)
   3回    15例 ( 9%)
   4回     5例 ( 3%)
    5回     6例 ( 3%) 施術回数が1〜5回の合計:106例(61%)
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  施術回数    症例数
   6回     13例
   7回      9例
   8回      1例
   9回      1例
    10回      3例  施術回数が6〜10回の症例:27例(16%)
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  施術回数    症例数
    11回      2例
    12回          2例
    13回          1例
    14回          1例
    15回          3例
    16回          1例
    17回          1例
    19回          2例
   20回     1例  施術回数が11回以上の症例:14例(8%)
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 施術回数が1〜2回で、その後の経過が全く不明の症例:17例(10%)

 慢性痛のため、2〜4週間毎に継続して来院されている症例:6例(3%)

 4〜5回治療してみて、脱出性の椎間板ヘルニアが疑われたり、
 全く原因が掴めないなどの理由により、整形外科ないしは病院の受診を
 奨めた症例:3例(2%)

 以上、合計173例


 管理人の治療院はほとんど紹介(クチコミ)の患者さんのため、
 (ごくまれにですが、インターネットを介して来られる方が、
  この2年間で25名(7.5%)ありました)一度だけの治療でも
 紹介者を通して症状が消えたと伝え聞くことが多くあります。
 (上記63例中49例)

 また、数ヶ月後に再び来られた時に「前回の痛みは一度で消えた」と
 いわれることもあります(上記63例中14例)。

 このような例では当面の症状が改善されたと見なして上記の改善例に計上しています。

 そして、1〜2回の治療で当面の痛みが解消する例が46%(173例中80例)、
 5回までに解消する例が61%(173例中106例)という事実から、病院での治療に比べて
 回復に要する期間が短い(2〜40日)ため、実費治療であっても、
 できるだけ早く仕事や家事労働に復帰したいという患者さんに
 受け入れられているものと考えます。

 施術回数が1〜2回で、その後の経過が全く不明の症例(17例)のうち、
 術者の側から見て、どう考えても1〜2回の治療で改善するはずがないと
 思われる症例は17例中9例(腰痛全体の5%)ありました。
  このような症例では、1〜2回の治療で患者さんが期待しておられるレベルまで
 回復することがないので、通院を中断されたものと考えられます。

 このあたりの事情は実費治療(一回5千円)の苦しさでしょうか。
 また、術者の側の説得不足、技量不足も大いにあると思われます。
 あるいは、「良く治る」という評判によって大きな期待を抱かれている
 という事情もあるでしょう。

☆☆☆☆☆ 坐骨神経痛(下肢痛)☆☆☆☆☆

 いわゆる坐骨神経痛による下肢の痛み(膝痛や足首の関節痛は除く)や
 痺れを訴えて来られた症例は新規来院の334例中41例(12%)です。

 この41例中、仙腸関節の障害(仙腸関節炎)によると考えられる
 症例が、なんと20例もありました。坐骨神経痛の患者さんのうち
 半数が仙腸関節の障害によるものであるという結果は、非常に
 意外な事実です。

 仙腸関節炎による坐骨神経痛の例が増えてきたのは、筆者の大まかな
 感じでは、2000年以降です。それまでは非常に稀な症例でした。
 なぜこの症例が増えてきたのかは全く分かりません。

 個々の症例では、それなりの明らかな発症理由があり、それらは全て
 臀部への一過性(転倒など)または持続性(不良姿勢による作業など)の
 物理的負荷が原因です。

 1.仙腸関節を原因とする坐骨神経痛の症例
   *1〜5回で回復した症例数:8例
   *6〜10回で回復した症例数:7例
   *11回以上の症例数:2例(16回と20回)
    改善例の平均施術回数:6.9回

   *経過不明の症例 :3例

    以上 総計20例

  これは当たり前のことですが、どんな症状でも、発症から
  治療開始までの期間が短いほど、回復が早いと言えます。
  そして殆どの症例が10回以内で回復されています。
  10回以内で回復した症例では、発症から一週間〜三ヶ月までに
  来られています

  11回以上の施術回数を要した2例のうち、16回の施術例は
  交通事故によるもので、発症から施術開始まで1年経過しており、
  20回の施術例では発症から施術開始まで6年経過していました。
  この方は整形外科やペイン・クリニック、鍼灸など、さまざまな
  治療を試された後に来院されています。

  椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛では再発する例が時々あるのに対して、
  仙腸関節を原因とする症例では再発例を全く見ておりません。
  このことは椎間板由来の坐骨神経痛との大きな違いです。

  このタイプの症例の特徴として、当院に来院する前に病院(整形外科)
  を受診しておられる症例では、レントゲンやMRIの結果により、全員が腰椎の
  椎間板ヘルニアと診断されていて、本当の原因を特定されていないことも
  特徴の一つです。

 2.腰椎または椎間板を原因とする坐骨神経痛の症例
   *1〜5回で回復した症例数:10例
   *6〜10回で回復した症例数:3例
   *11回以上の症例数:3例(12回、13回、14回)
     改善例の平均施術回数:6.3回

   *軽度の痛みで慢性のため半年間にわたり7日毎の通院例:1例
   *経過不明の症例 :3例
   *5回施術したが症状の改善が全く認められず、
    なおかつ脱出性ヘルニアが疑われたので
    整形外科受診を奨めた例:1例
        (その後、紹介者を通して手術を受けられたことが判明)

    以上 総計21例
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(http://www.asahi-net.or.jp/~xf6s-med/jdata.html)
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