| 日時:平成14年(2002)7月11日(木)夜〜14日(日) | |
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参加者:竹川、奥村、柳、山村、大場、吉田、横倉夫妻、高野夫妻 | |
平成14年の旅行会「夢の浮島・利尻/礼文の旅」 | |
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台風6号が関東地方を横断して北海道に向かったのを追うようにして出発。 台風は北海道に再上陸してオホ−ツク海に抜けたものの、そのままサハリン付近に温帯低気圧となって居座ったため、利尻・礼文地方はずっと天気が悪く、曇り時々雨といった状態が3日間続き、一度も利尻岳を仰ぐことは出来なかった。 それでも前日は欠航となった航空機や船での移動は全て順調で、また歩いているときは大体雨がやんでいたという幸運にも恵まれ、それなりに楽しむことが出来た。 |
7月11日(木)羽田に6:30pm集合、札幌に飛び、札幌からは夜行特急「利尻」はお座敷列車で、しかも最後尾の車両に我々10名だけだったため(定員16)、消灯後も旭川を過ぎるまで宴会状態。翌朝、畳の上で目がさめたときはサロベル原野の近くを走っていて、朝6時に稚内に到着。 |
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7月12日(金)稚内からは、フェリーで利尻島に向かったが、前日は台風が近づいているというので午後から欠航だったらしく、船内は寿司詰め状態。ゆったりしたお座敷列車を懐かしむ。 利尻ではレンタカーを3台予約してあったものの、1台は6人乗りというので、他の1台をキャンセルしたところ全額を返金してくれたので、そのお金で朝食は全員豪華に1500円のウニラーメンを食す。利尻島の1周は、姫沼でのコマドリやミソサザイ、キビタキ、ツツドリなどの囀りを聞き、上を向いたり下を向いたりしながら動き回るゴジュウカラを見ながらの散策から始まった。 道路わきで栽培中のリシリヒナゲシを見たり、郷土資料館をのぞいたりしながら島の反対側に行くと、オタドマリ沼や御崎付近では風雨が強まったため、結局散策はそこそこに、コンブ直売所に飛び込んでみやげ物を買いあさることに。 利尻富士が見えなければ他にさしたる見所も無く、午後の便で礼文島に向かった。 礼文島も猫岩と桃岩の展望台に行って見たものの、濃い霧と吹き降りの雨のため早々に切り上げ、早々と今夜の宿の民宿「一力」に向かう。 |
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7月13日(土)翌朝は曇ってはいるものの、向かいの利尻岳も麓から3合目あたりまでが見え、風も無く昨日に比べればずっと良い天気。民宿の周りの海岸には、オオセグロカモメやウミウ、そして人が近づいてもなかなか飛ぼうとはしないハシブトガラスが。民宿の裏手の草原ではシマセンニュウやノゴマの囀りが聞こえてくる。 6:30に朝食をとり、細長い島の東側の道路を走って北端のスコトン岬へ行き、トド島を眺める。 花の終わったレブンアツモリソウ自生地(時期が過ぎているので中には入れない)でハマナスやハマウツボなどを見る。 そこの管理人(守るべき植物以外は全て雑草と片付けていた)に勧められ、その先の澄海(スカイ)岬で展望を楽しむ。 更に日本最北端の湖、久種湖のミズバショウ自生地(とっくに花は終っている)の木道を歩き、オオジュリンやシマセンニュウの姿を見る。 香深の町に戻り、今日の昼食も豪華にウニ丼(酒壺)。バフンウニが15粒載ったウニ丼。\3500の値段も食べてみて納得。 午後はまず礼文林道に入り、レブンウスユキソウ群生地へ。 群生地は霧が深いが、時折り見える晴れ間からすぐ下が海だということが分かる。ウスユキソウは斜面にたくさん咲いており、チシマゲンゲやタカネナデシコも多い。 桃岩展望台も今日はガスっているものの、雨も風もなく花が寂しい他は快適。最後にメノウが拾えるという元地海岸で地蔵岩を見て宿に戻る。 |
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7月14日(日)最終日の朝、民宿の喫煙コーナーのソファで朝の一服を楽しんでいた奥村氏が、目の前にノゴマが来たと、メガネと双眼鏡を取りにあわてて部屋に戻ってきた。 玄関先の立て札の上にとまり、赤い喉を膨らませて囀るノゴマの姿を皆で楽しめた。 今朝は利尻島もほとんど見えず、雨も降ってきたので、8:00少し前に港へ向け出発。 フェリーで稚内に渡り、レンタカーで40号線を豊富経由でサロベツ原野へ。 木道を1周するが、エゾカンゾウもノハナショウブもモウセンゴケもわずかに咲き残っているだけで、ただの広い草原。 鳥も遠くをノビタキが時々飛ぶ程度。 時間も無いので早々に切り上げ、稚咲内へ出てオロロン街道を北に向かう。 時折り雨が降る中をノシャップ岬も車中から眺め、ガソリンを入れ、レンタカーを返し、電話で頼んでおいた昼食の寿司折を受け取り、出発間際の特急「サロベツ」に乗り込み、旭川へ向かった。 |
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