活動日誌


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9月2日 ロケット実験のリチウム雲を見た

8月30日に予定されていた、超高層大気を調べるリチウム雲を作るロケットの打ち上げが、天候不順で2度延期され、9月2日に決まった。

ロケットの発射は、19時20分、約6分後、落下しながら高度250kmで1回目のリチウムを放出し、2回目は高度200km、3回目は高度150kmで放出する事になっている。
リチウムの雲の色は、赤く輝くだろうとの予測だった。

夕方、方位磁石を持って、南の低空まで見えて、暗い場所を探してみた。
結局、いつも流星観測をする、川沿いの花壇横に決まった。

夕食を済ませ、19時10分、としこさんと観測場所に向かう。
観測場所にて、見る方向を説明する。

運良く、南の空は雲もなく、空も済んでいて、木星、アンタレス、その他のさそり座の星々が見えていた。

19時20分が来た。ロケットが打ち上げられたはずだ。
ドキドキしながら、しばらく待つ。

19時26分、「あ、何か光った」と、としこさんが言う。そちらを双眼鏡で見ると、白い雲が見えすぐ消えた。
1回目のリチウム放出だったのだろう。拡散が早く、色も確認出来なかった。

双眼鏡を外して見ていると、ちょうど流れてきた雲と重なるように、縦長の赤い鶏頭のような雲が発生した。
かなり高度が低い。多分3度目のリチウムの放出だろう。

今度は、確実に真っ赤で明るく、背景の雲のお陰で、際立って綺麗に見えた。
拡散速度も遅いようで、予想の1分経っても消えなかった。

それでも、数分後、暗い空に静かに吸い込まれるように消えていった。

私も初めての経験で、少し興奮気味で、としこさんに、以外と長い事見れたねと言った。
としこさんも満足したようだった。これなら皆にみせたかったと言っていた。

一応、たつやさん、えみさんには、前日に知らせてあったのだが、食事時みたいだったので、声をかけるのを遠慮した。

私が病気になって、皆さんもそれそれ忙しくなって、天文への関心が薄れていくのは仕方無い事だが、ちょっと寂しい気持ちで帰宅した。


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