活動日誌


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3月14日 冬の写真と梅花の写真

恒例の、皆さんの「季節写真」を紹介します。
今回はテーマは「冬」です。

冬を連想させる一番の撮影対象は雪ですが、和歌山では雪が積もることは殆ど無いのであてになりませんし、冬は他の季節と違って、冬らしい物事が見当たらなくて、素材選びに皆さん苦労したようです。

では、皆さんの写真を見てみましょう。

「えみさんの冬写真」


冬写真emi


夕日の写真は、澄んだ夕焼け空の「明」と、町並みと川底に広がる砂州の「暗」が、冬の冷たさを感じさせてくれます。
積もった雪は、不思議な裂け目をのぞかせて、歪んだ電線と電柱を映しています。なにやら哲学的な匂いがしますが、見る側の受け止め方で変化する写真です。この手の写真は、私には撮れません。
菜の花と福寿草の黄色に、冬の日だまりの暖かさを感じます。菜の花の向こうにある建物は、生活感が無く、ひっそりと冬眠しているみたいですね。
全体として、冬の厳しさを受け止めながら、したたかに生きゆくもの力強さを表現できていると思います。

「たつや副会長の冬写真」


冬写真tatuya


雑賀崎の冬の風景です。
燈台の写真は、下から狙って青空を背景にして撮ったことで、幾何学的な建物の美しさを際立たせています。この構図を選んだことで、ありがちな燈台のイメージを払拭してくれました。
手すりに取り付けられた2個の鍵は、「愛の南京錠」の雑賀崎版です。鍵に書かれた一年と二年の文字が読み取れますが、三年目があるのかななどと、下衆な勘ぐりをしてしまう私は「オヤジ」でしょうか。素材が生きている写真です。
遠くに見える水平線は、春を先取りして、霞みに包まれて穏やかに空と海を分けています。まだ日差しが弱いので、海の色は灰色が混ざった冬の色です。
冬の雑賀崎は、観光客の姿もなく物悲しい感じがします(夏は海水浴客等でにぎわっていますよ)。錆びた手すりがなんとも哀れですね。

「masakazuの冬写真」


冬写真masakazu


冬の名草山で撮った写真と、雪が残っていた朝に撮った花の写真です。
北風の強い日は、大気中の水蒸気やゴミが吹き飛ばされて、光を遮る物がないので遠くまで見渡すことが出来ますし、青空の青色も濃くなります。そんな日を選んで撮影しました。
山頂付近にある柿の実は、例年なら鳥が食べてしまってヘタが残っているだけなのですが、この秋は豊作だったようで、まだ沢山残っていました。ふと見上げたら柿の実の赤が青空に映えていましたので、思わずカメラを向けました。
和歌浦湾の遠景は逆光ぎみで、青空の左側が白く飛んでしまっていますが、肉眼では、遠く四国の山々が見えていました。海を挟んで右側の大きな島は淡路島です。冷たい北風に運ばれていく積雲の白さが、残像のように目に残りました。
雪を頭に乗せた花の写真は、一番冬らしいのですが、なんとなく白々しくて...。


次に、先日撮った梅の写真を紹介します。

「えみさんの梅花写真」


梅emi


梅は桜のような派手さが無いですから、なかなか良い写真は撮れません。
えみさんの写真は、どれも構図が素晴らしく、奥ゆかしい梅花の美しさを引き出しています。
古来から日本人が梅の花を好んだのも、この写真を見ると納得できます。
梅の枝に結ばれたおみくじは、これから咲こうとする蕾のように、小吉だろうと想像します。「冷たい冬から暖かい春に向かって一歩ずつ足を進めましょう。大きく咲くのはもう少し先のこと」と教えてくれているような...。

「masakazuの梅花写真」


梅masakazu


私の梅の写真は、太陽光線と青空に、こだわりを持って撮りました。
この日は雲が多くて大変でしたが、出来の良い写真は数枚でした。
一番のお気に入りは、ベンチに座った老人二人が、さりげなく隅に写っている写真です。

次回の「季節写真」は、「春」です。
桜の写真が中心になりそうな予感。


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