活動日誌


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8月19日 星例会 -M57専門店- (たつや)

毎週金曜夜と言えば、そう、小雑賀天文同好会星例会である。
観測記の更新はなかったものの、金曜になれば夜な夜なメンバーが集まってくるのであった。

今日も例外なくそうであって、ほぼフルメンバーに使い人数が集まった。
すると会長から発表があった。
「今日は白鳥座流星群のピークが近いから見られるかもしれない」とのことだった。
流星好きのメンバーにとっては朗報で、早速流星観測の準備を始めた。
といっても寝ころべるように枕とブルーシートである。

白鳥座流星群は、今年のペルセウス座流星群観測の折、会長が2つほど見た物がそうであって、規模はそれほど大きくない。
従って、流れる数も1時間に5個程度なのだが、流星自体の等級が明るい物が多く、非常に見応えのあるものである。
ペルセウス座流星群も不調だった為、一縷の望みを白鳥座にかけた。

準備も整った頃、南東方向に見事な月が昇ってきていた。
満月かそれに近い月であって、久しぶりに望遠鏡で観測する事にした。
予想通り、望遠鏡では明るすぎたのだが、それでも低倍率で覗くと視野に月が全てはいるのでしばし魅入ってしまった。

空の状態はここ最近で一番の晴れ間が拡がっていたのだが、やはり数のすくない流星群だからか、一向に流れはしなかった。

私は東の空にアンドロメダ座が見えていた為、M31に照準を定めた。 双眼鏡で見てもその大きさはよく判り、久しぶりの再開に胸を躍らせた。
こうなると望遠鏡で見たいと考え、ちょうど望遠鏡の近くに居たえみ氏に、M31が見たいと依頼した。
えみ氏は恒星や星座には今ひとつなのだが、こと星雲星団となると、その感性を全開にし、驚くべき速さで発見するのである。

しかし、その感性をもってしてもM31は発見できなかったようで、代わりに私が照準を合わせる事にした。
やはり少し場所が違ったようで、動かしてみるとすぐに位置が判った。
どうやら正立と倒立の違いがあやふやだったようであった。
望遠鏡でみるとM31はなお一層拡がりを見せ、美しいの一言だった。

そうしているうちに、ともこさんが眠りにつきそうになっていた。
時間も思っていた以上に過ぎていた為に、今日はお開きとなった。
結局期待した白鳥座流星群を見る事はできず、いつもの3人となった為、星例会2次会として、M57を見る事にした。
次こそはと名誉挽回の為にえみ氏にまた依頼したのだが、少し横を向いていたその時に、発見してしまったのである。 まさに感性のなせる技だと言えよう。
名誉挽回どころか、会長と二人で「M57専門」の称号を与えた。

久方のM57は相変わらずドーナツ状に見え、漆黒の背景にポッカリと浮かんで見えていた。

その後は、中接近中の火星を見た。
えみ氏がしきりに「いくら」だと言っていたので、「いくら」と命名した。
やはり中接近というだけあって、極が見えるほどに大きかった。
10月に大接近らしいので、2年前のように楽しませてくれることを期待している。

久しぶりに星雲と火星を見れた事に満足したのだが、肝心の流星は一向に流れる気配を見せない。
もう時間も遅くなった為、2次会もお開きと言うことになった。

私は、来年からはこうしてゆっくり星を眺めることができなくなるかもしれない。
だから、今のうちに流星を目に焼き付けておきたかったのだが、ペルセや白鳥は希望通りにはいかなかった。
代わりに、冬の双子座流星群は堪能したいと考えている。


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8月13日 ペルセウス座流星群観測記 その2(たつや)

前日は見事に空振りに終わった観測であったが、ペルセウス座流星群はピーク前後でも発生する可能性の強い流星なので、本日も観測する事にした。

F家の皆さんも昨日のがよほど残念らしく、今日も奮って全員の参加であった。

空の状態はと言うと、日中からずっと曇り空で夕立もあったほど、流星観測には不都合の空であった。
しかし、同好会の晴れ女えみ氏の力を信じて、とりあえずまた談笑していたのである。

今回ももちろん、観測中は電波の状況を確認していた。
電波観測では、昨日ほどエコーはでていなかったが、それでも10分に1つ位は比較的に強めのエコーが発生していた。
それをみた我々は曇り空を切り裂くような大火球の発生を期待した。

そうこうしていると、某鉄工所の親方もやってきて観測に参加した。
曇り空を見て残念そうではあったが、それでもF家の皆さんと話をしつつ晴れ間を待った。
すると、天頂に夏の第三角がうっすらと確認できる程度まで雲がとれてきた。
晴れ女の威力なのだろうかと一人考えていたのだが、その後、その晴れ間は良くなるどころか曇っていく一方であった。

そしてまた、時間だけが流れていった。
前日よりも状況は悪く、改善の様子も見せない事から、午前1時、お開きとなった。

結果は言わずもがな、1つも観測できずに終わった。
先日と同様に、本当に残念である。

だが、翌日朝になって衝撃の事実が発覚した。
えみ氏が3時半頃に個人観測を行ったらしく、ペルセウス座流星群ではなく散在流星を1つ見たというのである。 その時の空は見事に晴れ渡っていたときき、ただただ悔しいだけであった。

それにしても、今年の晴れ女パワーは、個人観測出なければその威力は発揮されないようである。


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8月12日 ペルセウス座流星群観測記 その1(たつや)

ペルセウス座流星群のピーク予想当日、何気なく同好会掲示板を覗いてみると、名誉会長と会長の1人と1匹コンビは近くの公園で観測を行ったと書いていた。
詳しく読むと、0時〜2時30分まで観測を行ったらしいのだが、空の状態は透明度が低く、最微光星は2等級程度だったという。

しかしながら、決して好条件とは言えないコンディションにもかかわらず、ペルセウス座流星を5個(マイナス等級2個)、白鳥座流星を2個(マイナス等級2個)、山羊座流星を1個の合計8個を観測したと言う、何とも羨ましい結果であった。

早速会長宅を訪問し詳しく聞いてみると、ペルセウス座流星群は暗かったようだが、白鳥座の方は思わず拍手が出るぐらい青白く、明るく、ゆっくり流れたと言う。
これらを聞いた私は、今日の大出現への期待を隠せずにいた。

時間は過ぎ、21時を過ぎた頃、会長に頼まれた曲の収録の為に会長宅を訪れた。
そつなく収録を終え23時頃に外に出てみると、うっすらとベガが見えている位の曇り空であった。
天気予報では日付が変わる頃から晴れるとのことで、しばらくは同好会員全員で晴れるのを願い、観測準備をした。

今回もパソコンと同好会ネットワークを駆使し、電波観測と平行して観測するスタイルを取った。

だが、日付が変わる頃になっても空模様は観測当初と変化はなかった。
思えば昨年は空の状態にも恵まれ、参加者全員が満足する観測ができたのだが、
今年はどうにも暗雲が立ちこめている模様であった。

とりあえず談笑しながら電波観測の状況を見ていくと、小さいエコーが10分間に平均して5個以上発生していた。
やはりピークが近いだけあって、徐々にその数も増えている様子であった。

それからまた観測を続けて、ふと時計を見るともう午前1時半を過ぎていた。
さすがにF家の皆さんにも疲れが見え始めた為、観測を終える事となった。
結局F家の皆さんとの観測では、全く流星は確認できなかった。
その後、いつもの3人で観測を続けていたのだが、意味もなく、時間だけが流れていっただけであった。

電波観測では終始、同じような流星の数を確認できたのだが、目視では全く確認する事ができなかった。
前日の結果が好調だっただけに、非常に残念であった。

何故、これほどまでにはっきりと去年と正反対の結果が得られたのだろう。
それは音楽と言う分野に浮気をしたからだったのか、はたまた、気まぐれに空の機嫌が悪かっただけなのか定かではない。

ピークは過ぎてもまだしばらくは見えるチャンスがある為、まだまだ継続して観測したいと考えているが、今年は流星のハズレ年ではないのかと、これからへの不安心を隠せずにいる。


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