活動日誌


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6月3日 バッジが出来たよ全員集合と「オリジナルバッジ制作記」(たつや)

5月は、目立った天文現象が無かったため、活動日誌を書く気分にもならず知らぬ間に過ぎてしまいましたが、相変わらずの金曜日夜遊び会は、三々五々会員が集まりお茶を飲んでウダ話をして...、飽きることなく回を重ねていました。

そんな中、二つの企画が着々と進行していました。
一つめは、私が、嫌がる皆の背中を押して無理矢理に進めている「バンド活動」。
二つめは、たつや副会長が企画立案制作を担当した、我が同好会の「オリジナルバッジ作成」。

バンド活動は、いつかはどこかでオリジナル曲を披露しようと、気の長い企画なんですが、オリジナルバッチの作成の方は、たつや副会長とえみさんのおかげで順調に進み、予定よりも早い例会前々夜には出来上がったバッジが届きました。

手のひらに載せたバッジは、柔らかい色づかいがバッジの小さな円全体を包んで、同好会の雰囲気と えみさんの人柄が感じられて、大切な宝物に思えました。

3日21時、久しぶりに全会員が参加し、オリジナルバッチの完成を祝してお茶会が開かれました。
皆がバッジを手にして、さらに同好会の絆が強まった様子で、終始笑いの絶えないお茶会となりました。

制作の苦労話は、たつや副会長に執筆してもらいました。
以下に掲載します。


「小雑賀天文同好会オリジナルバッジ製作記」  副会長 たつや


2005年5月3日、私は不慮の事故に見舞われた。
と言っても身体の一部分の重傷であり、身体全体を見ると普段となんら変わりはないのだが、さすがに精神的に落ち込んでしまっていた。

その翌日、前々から計画されていた同好会員によるBBQが催された。
厳密に言うと同好会員だけでなく、鉄工所の親方主催で、近所の子供達も含めての盛大(?)なものであった。

私自身、怪我もあったので参加する気分ではなかったのだが、精神的に楽になるきっかけかと思ってBBQに参加したのである。
その時、会長との何気ない会話の中で、1つ私の頭の中に浮かんだ考えがあった。
「同好会として何か共有できる物を作ってみたい」
と言う考えである。何故それが頭に浮かんだのかは判らないが、色々と話合っている内にバッジが良いだろうとなったのである。
これが、バッジ製作の始まりだった。

その夜、えみ氏と相談してまず、どうやってバッジを製作するのかを検討した。
と言っても何もなく議論していたのでは前に進まない為、webで検索してみる事にしたのである。
すると、考えていたよりも遙かにバッジ製作所が多く、その値段や発送方法などまちまちで、その日は参考程度に数所見ただけであった。

それからしばらく、バッジ製作を依頼するところを検討していたのだが、値段が破格に安く、かつまた注文方法も簡潔で実績もありそうな所を見つけた。
そこが UDON Records であって、会長とえみ氏と3人で話合った結果、そこへ依頼する事になった。

ちなみに、簡単にワークフローを説明しておくと、まず、イラストレーターやフォトショップなどの画像編集ソフトでデザインを描き、web上から専用テンプレートをダウンロードし、それを用いて添付ファイルとして製作所へ送付すると10日程度で完成するのである。

製作所が決まれば、次は肝心のデザインをどうするかと言う案である。
どうにも頭の固い私にはこの壁は高すぎる為、小雑賀のアンディ・ウォーホルの異名をもつえみ氏が担当する事になった。
えみ氏はアイデアに溢れた頭脳を持ち、数々の作品(同好会HPの似顔絵など)を、同好会へと提供して頂いているので、会長も私も即座に依頼したのである。

私は、最初の段階では1種類のみを考えていたのだが、それは面白くないとえみ氏が言う。
というのは、1つは公式用にオーソドックスな物を、そしてももう1つは仲間内の目印になるようなお遊びバッジを作ればより一層面白いと言うのである。
この時点で、私は小雑賀のサリバドール・ダリの異名をもつえみ氏に頭があがらなかった。
思いもよらぬ、2種類の構想だったのである。

それからえみ氏が製作に携わる日々が続いたのだが、私はもう1つやってみたいことがあった。
それは、現在、市役所や病院のスタッフが首からぶら下げているネームカードの製作である。
そこにバッジを入れるなり、紐につけるなりすれば面白そうだと考えた為、これまた小雑賀のパブロ・ピカ・・(以下略)えみ氏と会長に相談した結果、OKを貰ったので早速、足も悪かったのだがネームカードケースを探しに行く事になった。
とりあえず、ネームカードケースがどこになるかもわからなかったので、超有名税込105円均一ショップ(ダ○ソー)へ足を運んでみた。
するとそこでズバリの物をみつけてしまい、即決定してしまったのである。
それは名刺サイズの大きさが入る物で、会長が以前名刺を作成したのを思い出し、中のカードは会長に任せようと考えていた。

そうこうしていると、えみ氏よりバッジデザインの相談を受けた。
どうやら巨匠は、同好会名で苦労しているようであった。
「小雑賀天文同好会」と漢字で記載する案と、英字で記載する案とであった。
英字の場合、「天文同好会」と言う単語が無く、様々な同好会のあるHPをみながら、やはり英語はかっこよくをコンセプトに、英名「Kozaika Astronomical Lover's Society」としたのである。
「Astronomical」は「天文的な」と言う意味らしく、「Lover's Society」は「Club」等とも略せるらしいのだが、やはり英語はかっこよくがコンセプトである為、こう決定した。

それを用い、漢字と英字と両方でデザインを模索していたのだが、巨匠はどうやら納得いかないご様子であった。
そこは触らぬ神になんとやらと言うもので、しばらく巨匠に託す事にした。

それから数日が経った頃、巨匠の元に色々なデザイン案ができていた。
同好会で撮影した土星を背景に、外周に沿うように英字が並んでいるような物、はたまた普通に漢字と英字を並べた物など・・・・・・どうしてここまでアイデアが浮かんでくるのか私には理解できなかったのだが、それがアーティストというものなのであろう。

それを元にまた会長と話合っていたところ、漢字と英字を全て羅列すると文字が見にくいのではないかと言う考えもあったようで、何か愛称を考えようとなった。
それには会長の感性(悪戯心?)が光り、「星も笑う愉快な仲間達、小雑賀天文同好会」略して「笑天」や、「夜空を駆ける龍星(流星)、小雑賀天文同好会」略して「龍天」、はたまた名誉会長であるバク氏(パグ犬)から「小獏天」等々、面白い物ばかりであった。

しかし、仲間内とはいえ、小雑賀天文同好会が連想しにくいこともあり、最終的にこれらは採用される事がなかった。

数日後、えみ氏が殆ど最終段階となったデザインを持ってきた。
私達同好会のテーマカラーであるブルーをバックに、中心に大きく☆マーク、そして上下の外周に沿って「小雑賀天文同好会」が黒色で、☆の中心にかかるようにして、「Kozaika Astronomical Lover's Society」がピンク色でデザインされていた。
デザイン的に見ると普通なのだが、言いたい事の簡潔さや、配色のマッチング、文字の大きさ等、えみ氏の感性が光った逸品であった。

一方、もう1つのほうは、名誉会長らしく、背景に採用されていたのである。
と言っても写真をそのままでは無く、スキャンした写真の輪郭を切り抜いてオレンジ色に彩色したもので、その上に被さるように中抜きされた「星好」の2文字がデザインされていた。

これもまたえみ氏のセンスが光る逸品で、仲間であれば、背景に切り抜かれたのは名誉会長の姿であると理解できるし、純粋に星好きの集まりであることから、意味としても十分すぎる物であった。
この両作品をみた会長も、ほぼ二つ返事でGoサインを出してくれた。

バッジ


そして、5月24日に発注した。
発送予定日は6月3日だとのことで、子供さながらに到着が楽しみであった。

到着までの期間に、会長とネームカードをどうするかと言う話し合いを行った。こっちは名刺サイズの大きさに「小雑賀天文同好会」の文字と背景色をあしらう事に決定し、会長に配色見本を作ってもらい、3人+けいこさんにも助言を頂きどれがよいのか頭を悩ませたのである。
その結果、HPの背景色である緑の少し入ったブルーに決定し、文字色は赤色で目立つように配置した。
そして更なる工夫として、同好会員各自の誕生月の星座を調べ、ステラナビゲーターより切り出して名刺の左端にプリントした(下図は会長のネームカードで、射手座)。
これには各々の名前もしくは自己紹介を書いて貰う予定である。

名札


後はバッジの到着を待つだけになった6月1日夜、バッジを発送したとのメールがきた。
予定では3日発送であったのにそれが二日も早くなったのである。
そして2日午前、バッジが届き開封してみたところ、製作したデザインと寸分違わぬ発色や文字配置のバッジが30個、確かに入っていた。
正直なところ値段も値段であった為、もっと粗い仕上がりかと考えていたりもしたのだが、コーティングも問題なく、作業も迅速で満足の仕上がりであった。

こうして、企画より1ヶ月程度でバッジ製作は完了した。
思えばもう私の怪我も傷は癒え、後は時間だけが解決してくれる段階にまで来ている。
そう考えると、怪我をして落ち込んでいる最中であったからこそ、それを忘れさせてくれる為にバッジ製作と言う閃きがあったのかもしれない、

最後に、デザインに尽力して頂いたえみ氏や会長始め、製作して頂いたUDON Records様、また、同好会員の皆様にこの場を借りて感謝の意を述べたいと思います。
本当にありがとうございました。


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