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★★★

「思い」

眠れない夜は故郷を思う
心のページを一つ一つめくり
「潮騒」「砂山」「松風」「夕日」
いつまでも変わらない友情信じ
満天の星に夢を語った
あの頃の僕たちは
宇宙(そら)駆ける小さな星だった

木漏れ日を浴びてあの人を思う
心のページを一つ一つめくり
「出会い」「喜び」「悲しみ」「別れ」
いつまでも変わらない愛情信じ
青空より深い思いを語った
あの頃の二人は
散りゆく花びらだった

夕焼けに染まり明日を思う
心のページを一つ一つめくり
「旅立ち」「都会」「仕事」「挫折」
いつまでも変わらない若さ信じ
巡り来る冬の厳しさ乗り越え
薄紅の花咲かす
桜のように強く生きたい

            (masakazu)


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★★★

「元気出して」

汚れた壁に片手をついて
あなたの背中見送ってた
過ぎ行く季節 耳元そっと
ささやくように「元気出して」

いつも見慣れた街並だけど
わびしく灯るネオンが空しい
悲しみ 嘆き 吐き出している

無くした愛を あきらめないで

道端落ちた空き缶蹴って
悔しさ紛らし歩きだす
冷たい風は耳元そっと
ささやくように「元気出して」

いつも急ぐこの道だけど
待つ人も居ない眠るだけの部屋
せめて明かりは消さずにいたい

無くした夢を あきらめないで

古びた椅子に身体をあずけ
夜更けの空を見上げてた
静まる街は耳元そっと
ささやくように「元気出して」

いつも朝日を引きずってくる
くすんだ空の小さな星たち
かすかな光は涙か汗か

無くした希望 あきらめないで

            (masakazu)


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★★★

「背中合わせ」

アドレス帳に残した君の名前を消せない僕がいる
二人はすでに遠く離れて電波は圏外だけど
きっといつか忘れた頃に繋がることもあるだろう

人の出会いってそんなものさくよくよしてたって始まらない
立ち止まって考えても答えは誰にも解らない
出会いと別れは 夢を挟んで背中合わせさ

出会った時に交わした笑顔一目で魅かれた僕がいる
帰り道は手をつないで歩いた二人だけど
いつの間にか話も途絶え手の温もりも冷めていた

恋の終わりってそんなものさくよくよしてたって始まらない
戸惑いながら聞いた「さよなら」本当のことを語らない
好きと嫌いは 恋を挟んで背中合わせさ

交わす言葉は少なくなって挨拶代わりのメールだけ
指先だけが虚しく動く絵文字は笑っているけど
羽のように軽い言葉 本音はどこにあるのだろう

バリアの中に座っていては差し出した手は届かない
ありのままの心を見せて素顔の君が好きなんだ
男と女は 愛を挟んで背中合わせさ

            (masakazu)


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★★★

「旅」

川面に映る街並は
静かに明かり灯して揺れる
夢をしまったこの鞄
ため息一つ入れて置いた

まぶた閉じて温もり探し
時間の隙間で膝を抱える
明日目覚めてその時に
変わらぬ朝日見えるだろうか

菜の花香る野の原を
幼い頃の思い出駆ける
記憶をたどってあの場所に
必ず帰れる日も来るから

今日の出会いを別れに変えて
季節は無情に通り過ぎる
涙流したその時に
確かな自分が見えるだろうか

空に浮かぶあの雲は
何処まで流れて行くのだろう
今を旅するこの僕は
何処まで歩いて行くのだろう

風をとらえて飛び立つ鳥の
本当の気持ちを誰も知らない
後ろ振り向くその時に
遠い故郷見えるだろうか

            (masakazu)


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★★★

「涙よ」

遠く霞む夕焼け空に
思い出一つ残してひとり
故郷離れて歩くこの道
月の光ほのかに照らす

ああ涙よ 幼い恋を
いつか忘れるその日まで
ああ涙よ 心に秘めて

夜更けの街を彷徨い歩く
白い雪の冷たい仕打ち
強い気持ちで夢を追いかけ
風の音に昔を思う

ああ涙よ 優しい時に
いつか戻れるその日まで
ああ涙よ 心を閉ざせ

そよ風吹き抜け舞い散る花の
行方も知らず迷子の明日
夢を数えて季節を暮らし
今日の嘆き酒で流す

ああ涙よ 悲しみ越えて
いつか笑えるその日まで
ああ涙よ 心を濡らせ

            (masakazu)


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★★★

「まわり道」 (歌詞)

日だまりのような あなたが好き
そばに居るだけで心が暖まるよ
そんなふうに思えるまでに
ずいぶん遠回りをしてきたみたい
時は知らぬ間に街を変えて
思い出の場所はもう無いけれど

笑顔の可愛い あなたが好き
見つめられると心が微笑むよ
そんなふうに思えるまでに
ずいぶん遠回りをしてきたみたい
時は知らぬ間に季節を変えて
コスモスの花は枯れてしまったけど

ギターをつま弾く あなたが好き
耳を澄ませば心が歌うよ
そんなふうに思えるまでに
ずいぶん遠回りをしてきたみたい
時は知らぬ間に二人を変えて
小さな声は風に消えたけど

            (masakazu)


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★★★

「夢の街へ」 (歌詞)

秋の夕日はあわて者
街も思い出も真っ赤に染めて
寂しさだけを心に残して
海の向こうへ沈んでいった

だんだん暮れていくこの道に
戸惑う私は座り込む
紺色の空深く小さな星が瞬いている

星に向かって歩き出す
頼りない足取りで
いつか見た夢の街へ
忘れた愛を探しに行こう

冬の夜空は宝箱
夜空一杯に星がきらめいて
冷たい北風に負けないように
青い光を投げかけている

だんだん明けていくこの道を
進んだ私は立ち止まる
濃紺の空高く明るい星が瞬いている

星に向かって歩き出す
昨日なんかにこだわらず
いつか見た夢の街へ
無くした明日を探しに行こう

いつか見た夢の街で
あなたに会える
きっと会える

            (masakazu)


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★★★

「秋の日に」 (歌詞)

コスモス揺れる思い出の小道
あなたと歩くその日を夢見てた
つないだ手をすり抜けて夕焼けが広がる
秋風に吹かれて季節(とき)が駆け抜ける
幼なじみは変わらないけれど
胸のときめき隠せない

一番星に思いを託す
人待ち色の都会の夕暮れ
故郷遠く離れても変わらない星空
気高く輝くアンドロメダ
乙女の祈りは秋風が運び
あなたの心へそっと届く

悲しみ二つこの街に置いて
あなたと帰るコスモス揺れる道
青空高く群れ飛ぶ赤とんぼ
秋風に吹かれて雲まで舞い上がる
交わした言葉に迷いはないけれど
胸のふるえが止まらない

心に芽生えた小さな愛だけど
優しく包む満天の星

            (masakazu)


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★★★

「星の下で」 (歌詞)

どんなに頑張っても出来ないことがある
どんなに頑張っても分からないこともある
そんなことで自分を責めないで
そんなことで自信を失わないで

ここにおいでよ仲間がいるよ
あなたの努力をみんな知ってるよ
さあ星の下でゆっくり休もうよ

どんなに頑張っても話せないことがある
どんなに頑張っても聞こえないこともある
そんなことで自分を責めないで
そんなことで自信を失わないで

ここにおいでよ仲間がいるよ
あなたの優しさをみんな知ってるよ
さあ星の下で涙を拭こうよ

どんなに頑張っても見えない未来がある
どんなに頑張っても忘れられない過去もある
そんなことで自分を責めないで
そんなことで人を恨まないで

ここにおいでよ仲間がいるよ
あなたの夢はきっとかなうよ
さあ星の下で朝を迎えよう

            (masakazu)


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★★★

「うつろい」(歌詞)

夏空の下で 一人立ち止まる
どこまでも続く 陽炎揺れる道

心に咲いた向日葵の花 あなたを探して背伸びする
そよ風に揺れて ため息をつき 流す涙星になる

あかね色染まる 長いかげぼうし
うつろいゆく季節 いつしか衣替え

心に秘めた幼い思い 別れ告げて歩き出す
愛の言葉を消した日記 夏の日々は月影に

あの時

あなたの 瞳に映ったものは
遠くの山並みと 沸き立つ雲

私の 瞳に映ったものは
輝く星と ゆれる線香花火

            (masakazu)


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★★★

「カノープス」(歌詞)

どこまでも続く青空が 全ての悲しみを忘れさせるのなら
流れる雲を追いかけて あの場所まで走っていこう
夢を求めて働いて 振り返ると何も見えなかった
つらいなんて一言も言わず ただひたすらに進んだ時代
気が付いてみると親しい友も無く 孤独の海に沈んでいた

どこまでも続く星空が 全ての苦しみから解き放ってくれるのなら
流れる星を追いかけて あの時の自分に戻ろう
生きるために故郷を捨て 薄汚れた都会の隅で暮らした
さびしいなんて一言も言えず 母の声を聞いて受話器を置いた
希望と言う言葉には真実は無く 流れた涙に嘘は無かった

いつまでも続く雨の日が 全ての命を優しく育むのなら
空色の紫陽花に埋もれて 降る雨を身体に感じたい
休むことも許されず 疲れた身体は重かった
根性だけが取り柄だと 笑い頑張る仲間が眩しかった
お金があれば幸せになれると 頑なに信じて頑張った

いつまでも続く夏の日が 全ての人の勇気を試すのなら
朝露が光る花のように 自分だけの時を生きてみたい
走り続けることよりも 立ち止まることを選んだ時に
石ころだらけの大地を感じ 足下に咲く花を目にする
生きることは争いではなく 人を愛し 自分を愛すこと

どこまでも続く山道を 人生だと思える時が来るのなら
遠くの山際 空低く 輝くカノープスを見付けたい
愛する人の手を取って 時には迷いながらも歩いてきた
冷たい北風を背中に受け止めて 繋いだ手の温もりに勇気づけられて
人の命は限りあるもの だから今を大切に生きる

いらだち急ぐ人の群れが 車のライトで夜空を切り裂き
勝ち誇る人の群れが 雄叫びを上げて通り過ぎる
何も語らないカノープスは 流れのままに時を旅する

            (masakazu)


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★★★

「カノープス」

時は
穏やかに流れて

年老いた旅人もまた
流れのままに
ひたすら歩いて

希望と現実の狭間で迷った私は
立ち止まり
空と陸の隙間に潜り込んで眠った

秘めた力は
命の燠火
再び訪れる春を待って
深く眠ろう

            (masakazu)


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★★★

「ほしぞら」(同好会のテーマソング)

春の菜の花 風に揺れ 遠く離れた故郷の
あの日のような星空に 思わず涙がこぼれてた

夏の嵐が通りすぎ 一人夜更けに見つめてた
白く流れる天の川 羽ばたく思いは白鳥に

光り輝く星たちよ 高い空からみまもって
精一杯生きている ぼくらのことを

秋の枯れ葉が舞う道を 肩を並べて歩いてた
あなたの言葉を待っていた 夕焼け空に星一つ

冬の木枯らし 身をすくめ 見上げた夜空に流れ星
強い心で立ち向かう あなたの姿はオリオン座

光り輝く星たちよ 高い空からみまもって
精一杯生きている ぼくらのことを

            (masakazu)



春夏秋冬ごとに、星に関係ある情景を織り込んで、さびの部分「光り輝く星たちよ...」で、力強い決意を表現してみました。
簡単なメロディの繰り返しですから、すぐに覚えられると思います。

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★★★

「流星観測」

いつまでも肩を並べて座っていた

濃紺の空に輝く金星が
二人の思いのように瞬いていた

果てしない宇宙(そら)を
迷うこと無く突き進む流れ星は
一瞬の輝きに全てを懸ける

流れた!

振り向いた君の笑顔に朝の風を感じ
受け止めた私の心は
大きく膨らんだ

そうして
同じ時を 同じ季節を
一緒に越えていくことを
決めた

ふたたび静寂がおとずれた

濃紺の空に紅の彩りをそえて
少しはにかむように
夜が明けた

            (masakazu)


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★★★

「アンドロメダ」

アンドロメダの大星雲は
秋風が運んで行った
あの日の情景

思い出の宇宙に
淡く広がる

コスモスの花の帰り道
前を歩く君の髪が
夕日の中で
眩しく揺れていた

少し遅れて歩く私の中で
渡しそびれた言葉が一つ
頼りなげに揺れていた

初恋
幼なじみが変わった
秋の夕暮れ

            (masakazu)


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★★★

「昴」

午後のけだるい日差しの中で
突然聞こえた遠雷
思わず見上げた空に
幾千 幾万の赤とんぼが飛んでいた

立ちはだかる入道雲を飛び越えるように
青空の上へ 上へ
赤とんぼの群れは進んだ

秋風に吹かれて
首をすくめて見上げた夜空に
青く 青く 瞬く昴

青空高く何処までも飛んだ赤とんぼは
赤が薄れて 青く染まり
悲しく 青く染まり
涙にとけて 青く輝き
昴になった

人の世を歩き続けた私は
どんな色に染まっているのだろう

「私色」であって欲しい

            (masakazu)



夏のある日、嵐を呼びそうな積乱雲が空半分を覆って、雨を感じさせる風が時折強く吹く中、あわてて帰宅の足を速めていて、ふと空を見上げると、灰色の雲を背景に黒い鳥のような巨大な一塊の群れが、風に翻弄されながら乱れ飛んでいるのが見えました。

しばらくして群れが近づき、空一面に広がり、ようやく数千匹の赤とんぼの群れだと気がつきました。

赤とんぼは、南の方で生まれ、風に乗って日本に渡ってくると聞いたことがあります。
多分、その群れを見たのだと思います。


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★★★

「流れ星」

旅の空を流れる星は
遠く聞こえる海鳴りに
静かに消えた

故郷の空を流れる星は
悲しい思いを背負って
優しく消えた

緩やかな坂道をゆっくり登り
やっと たどり着いた
大きな空が広がるところ
全てを解き放って寝転んだ
そよ風が草の香りを運んできた

何かが変わる
そんな予感がした

夜明けの空を流れる星は
あしたの夢を照らして
穏やかに消えた

            (masakazu)


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