舶来(笑)ダイナミックモノの部屋6
てなわけで不謹慎極まる世紀末・1999年10月台湾狩りレポートその2!


魔獣戦線
(魔獣戦線 台湾版)

〜東立出版社有限公司 1999年 全4巻<青年誌>〜

タイトルにもあるのだが、中身は現在刊行中の「THE COMPLETE」版。8、9、10月と順次刊行されてるので、11月には4巻まで出そろうワケだが...オリジナルの双葉社版は全3巻。というわけですわ描き下ろしか?と思われた4巻の表紙はコラージュでした、ヒネリなく。ちなみにキャラクターの名前は日本語通り。ただしライオンのゴールドだけは中華風味で「阿金」。


古本屋の漫画をひたすらひっくり返し、漁り続ける俺に、店主が何やら...。
もはや疲れ切った表情のカミさんが古本店主のつぶやきを訳してくれる。ヤツはこう言ったらしい。

「悪いんだけどさ、単行本揃いでないと売らねえから。
もしかして、欲しい巻だけ抜き取って集めてない?」

...だそうだ。カミさんは俺の言葉を待たずして、フォロー。

「大丈夫。このヒトは見つけた以上、根こそぎ狩っていく人間だから、
そんなことはしないよ。」

フォロー...なのか...?


魔空八犬傳
(魔空八犬伝 台湾版)


〜東立出版社有限公司 1996年 全6巻〜

コレまた1巻だけげっと。むむ、待てよ。日本版オリジナルは全5巻だよな。てことは6巻の表紙は...(こんなんばっかし)。ちなみに茶色に見えるところは金色してます。上杉謙信など実在人物については欄外に日本の歴史に関するエクスキューズ付き(そらその方がいいよな)。


極道兵器
(極道兵器 台湾版)

〜東立出版社有限公司 1998年 既巻1、2巻?<青年誌>〜

コレ、東立出版社カタログには1〜2巻となってるのだが、今回はドコ行っても1巻しか見かけなかった。前ページにあるように、ハダカの描写にこそ規制が入っているが、表現はそのまま。装丁はオリジナルよりむしろこちらの方が「ぽい」かも。この作品に影響ビシバシ受けて、ダメ人な台湾的若者が増えることを俺は深く祈る。3巻も早く出してやるんじゃあ!


餓狼伝説 -戦慄魔王街-
(餓狼伝説 -戦慄の魔王街- 台湾版)

〜青文出版社 1994年 全2巻〜

どうもこの作品は賢ちゃん海外上陸向けなのか?イタリアでも初上陸とおぼしき作品。ゲームで有名なタイトルの上に、賢ちゃんテイストが爆裂的倍加装置となって楽しい作品だからか。てワケで、台湾で目にした賢ちゃん単行本奥付の中では最も古い。それにしてもオリジナル・講談社ボンボン版とほぼ同じ装丁なので、うっかり逃すところだった。


さて台湾東立出版で発売されている石川賢作品は、上記の他『爆末傳(爆末伝)』『邪鬼王(スカルキラー邪鬼王)』の2タイトル。コレがない。ドコにもない。探し方が悪いのか?...とこの際...。

台湾では、在庫切れでもない限り、ほとんどの出版社で直に書籍を購入できる。...と言う素晴らしい制度を活用しない手はないっ!てなワケで予め某「苦労金の城主」様に教えて貰っていた住所を頼りにアポ無しで東立出版へ!立派なビルのエレベーターを降りると、かっこいいカウンターに受付嬢。

「えー、こんな立派な会社なん?」

とつぶやく妻。おいおい。結局、東立では直販はやってないとのこと。だが!カタログ最新版を貰う。コレでやっと狩りがし易くなったぞ。というわけで、現地の妻に書店で取り寄せて貰うという裏技に出ることにした(ふふふ)。今に見てろよ!

一方捨てる神あれば拾う神あり。『闘魔王傑克』の奥付にあるインターネットアドレス。アクセスしてみれば、あるじゃないですか!大然の直売店!メモって翌日向かうことにする。


キョンシーズ
(キョンシー漫画オムニバス誌...字がねえし)

〜大千出版社 1997年?〜

雑誌スタイルの2号。古本屋の山を掘ってる折に、意地になったら最下層から出てきた。「キョンシーもの」が日本で不思議なくらい流行ってた(...のか?)頃、ガキ漫雑誌に有象無象のキョンシー漫画が掲載された。 コレはソレが一つに纏まってると言うキョンシーフリークには たまらないだろう1冊だね。大体みんな「テンテンちゃん」って 台湾の娘っ子だって知ってるのかな?(香港と誤解してる人が 多いと思うぞ...ソレより覚えてねーか)

で何で狩ったかというと、そんな有象 無象の中に『ニイハオ!キョンシーくん』てな漫画を描いてらっし ゃる方がおられたのだ。その名は斉藤栄一(原作は雪室俊一)。 石川賢の後を継いで学年誌版『ゲッターロボG』の最終回を描いた ヒトなんですね。

(つづく)


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