舶来(笑)ダイナミックモノの部屋1

*運良く、イタリアロケの仕事が入ったのをイイ事に、ゲットしたモノ*
*激ヤバゲット(笑)系の店でヤバ目には目もくれずゲットしたモノ*

今年早々、俺は東京・お台場の某局の5分番組の担当ディレクターとしてイタリアへ飛んだ。約20日間。最初の10日で9カ所のロケハン(下見)、残り10日でロケを行うという、我ながら鬼スケジュールであった(泣)。俺は行きの飛行機、ロケハンの最中とアタマを巡らせ続けた。イタリアやフランスではGO NAGAIの名こそ知られていないが、『グレンダイザー』は驚異的な視聴率を獲得し、『デビルマン』はコミックアーティストの間で知られているという...きっとローマなどの都会では書店で堂々と日本の漫画は文化として根付いているに違いないっ!

が、ソレはカナリ勘違いなのであったああああ!

まずイタリアではほとんどの場合マンガは雑誌なのであり、マガジンスタンドで買うモノなのだ。通常の書店ではまずマンガは無いものと思わなければならない。実際スタンドには、俺にはウェルカムではないが、イマドキのその筋ピープルにはストライクなアニメ系マンガがほぼリアルタイムで並んでいた...。(下へ続く)


デビルマン(イタリア語版)



〜イタリア・GRANATA PRESS版 1991〜92年 全14巻〜
(当時14巻のみ入手できず...無念っ!…10年の時を越えて、英 総之介さんより譲って頂く!多謝!)

(上の続き)しかし俺はくじけなかったぜいっ!

移動のわずかなスキをついて、ロード開始っ!俺の手数は一度も開かずにいた会話集とコーディネーター氏に教えて貰った「GIAPPONESI CARTOONE/日本のマンガ」(綴りは不安)という単語!比較的大きめの本屋へ!だが、「あっちの通りの店の方が本があるよ」とのこと。即座に移動。俺はカタコトの英語で「GO NAGAIのマンガを探してるんだ!」と訴えながら例の単語を連呼した!だが、だが!イマイチこちらのニュアンスが伝わらないっ!

その時ポケットの中で俺の手に触れたモノがあったあ!肌身離さず使っているデビルマンZIPPO
...!ソレを店員の前に突きだし、「ジャパンのマンガ探しーてマース!『でびるまん』、いいまーす!」(ヤツラにはこう聞こえてたに違いない)すると返事!
「いいかい、こっから2本目のFAMAGOSTA通りに怪しげなショップがある。そこにならお前の求めてるモノがあるかも知れないぞ」丁寧に地図まで書いてくれた!グラッチェ!

言葉や感性の違いでロケハンもイマイチ決められず、少しイタリアという国が嫌いになりかけていた俺は、ちょっとイタリア人を好きになった...単純やなあ。

そしてついに「POCKET2000」なる店発見!いやあ、すげえすげえ。書籍・雑誌・ビデオは言うに及ばず、海洋堂やMAXファクトリーのガレージキットまであるぜよ!アヤナミもいるぜよ!

んでもって、無造作に置かれた雑誌の山から出てくる出てくる!
見つけましたよ、豪ちゃん!それがこのGRANATA版だあ!だが確か『GO NAGAI ALL HIS WORKS』には全14巻と書いてあったはず...。事実13巻は背中斬られた美樹ちゃんにキ印群衆が迫ったところで終わっているぅ!...店主が言うには、もうコレは絶版だと!14巻は発行部数が少ない上に、版元のGRANATA PRESSが倒産!再入荷の可能性はないだろうってさ!(涙)

「そのかわりに...」と店主が出したのは!


〜イタリア・DYNAMIC ITALIA "MANGA CULT"版 1997年 全3巻〜

「出たばかりだよ」...とこのバージョンを。ダイナミック・イタリア?そう!なんと、ダイナミック企画さんがダイレクトに発売していたのだったああ!黒い表紙に浮き上がる形で描いてある凝った表紙。
もう明らかに「ガキお断り感」満ち満ちているぜ...。ところがコレは1セットしかないという...イタリアの若者達に悪魔道入門の機会を1セット奪ってしまっていいのか?...そう自問自答しつつも、やはりコレクターの魂が打ち勝ってしまったのだった(笑)!


魔王ダンテ(イタリア語版)

(DYNAMIC ITALIA全2巻)(GRANATA2巻)
〜イタリア・GRANATA PRESS版 1992年 全2巻〜
〜イタリア・DYNAMIC ITALIA版 1998年 全2巻〜
んで、更に店ひっくり返して出てきたのが2巻。これもGRANATAからで、現在では絶版。
続いて、妻がイタリアに行った際、新装版がDYNAMIC ITALIAから出たのを発見。


マジンガーZ(イタリア語版)

〜イタリア・GRANATA PRESS版 1992年 全11巻〜
も一つ。他の巻やグレートもあったが、帰りの荷物が心配になったので、 他で見ない表紙絵のヤツを買った。


以上の戦利品をもって、旧枢軸国を後に。役得役得(るんっ!)
ところがコレにはオチがあって、全ロケ終了後ちょっと空いた時間にもう一度顔を出したら
アナタ!GRANATA版『デビルマン』1〜13巻がビニールにパックされて
ガラスケースの中にうやうやしく置かれてる ではないか!

そして値段は俺の買った価格の倍!!!。
ドコの国も全くもう...(怒)

...でも、よく考えたら「変な日本人 が大事そうに大量に買って行ったんだから...」
と思わせたのは俺なワケで...

俺はイタリアの相場上げて帰って来ちまったようです!(笑)


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