駄位納密苦日記2002年12月

2002.12/31(火) 紅白歌合戦になぜか。

まあ参加歌手が事前にバッチリ出てる都合上、別にアニメシンガーが 出るわきゃないのを知ってるで、家族とぼんやり見てたんだが。今年のテーマは 「絶対に出るつもりが無いから『せっかくだからプロジェクトXばりに 黒部ダムから中継なんてどーかしら(ふふんムリムリ)』とうっかり 言ったら、まんまと通ってしまい、断るに断れなくなったのでどのツラ 下げて出ようかしら状態であろう中島みゆき 以外、何ら見るものもなかろう、と思っていたのよ。(>オールナイト ニッポン以来のファンだが、何だか「大物ブランド」として定番化した頃離れたクチ)

したらば突然アニメ&特撮ソングコーナー。モーニング娘。だの w-indsだのいやナニ唄ったってファンとしちゃ良かろうな面々だが、 『キューティーハニー』『ひみつのアッコちゃん』『仮面ライダー』 なんぞがメドレーで。その中継ぎに観客席バックに置いたテレビで 『マジンガーZ』(他には『巨人の星』とかね。基準はまったく良く 分からん)のオープニング(だろう)のノンクレジット絵数カット流して、 どーでもいい薀蓄めいたこと垂れてました。

ハニーはモー娘。の石川梨華+飯田圭織に加えて藤本美貴合わせて3人が コスプレしてしましたな…いやもう一人?キューティーの他、如月・アイ ドル・ハリケーンが出てたけど、今一つ誰がどれやら。オヤジだな俺も。 (だったと思うが忘れてやんの、俺)

「かわるわよ」は『F』で中途半端に意識して こちらを照れさせたSARIA嬢ver.より良かったっす。良かったっすが、 見ただけ。ま、ビデオに録るようなハロプロファンじゃねーしー。

つーか、こういった出来事で今年のダイナミック道は暮れたのだった。

2002.12/28(土) 『永井豪作品全書 GO NAGAI CHRONICLE』(新紀元社)

出ました出ました、3500円。表紙が『まろ』というのは中々に渋いですなあ。 とにかく全トビラだけは収録!というその姿勢が漢気を感じさせます。 大概の豪ちゃん作品に関する疑問は氷解することでしょう。買い。

ナニはともあれ、俺としては

2ページカラー原稿にて『イヤハヤ南友』が連載当時のモノでな いこと
(サンワイドの表紙じゃやだー)
<注:ヤシキさまから「パワコミだろ」 との暖かい突っ込み頂きました。すいませんでした押忍。>

48ページ『地獄の剣マン』にて「『剣マン』シリーズで唯一単行 本未収録」と書かれているが、ジャンプコミックス『じん太郎三 度笠』でバッチリ読めること(原稿見てるんだから分からなかっ たのか?…笑)

258ページ『リョコー少年団』にて、石川賢、村祭誠の共作表記 がないこと

260ページの『UFOロボグレンダイザー』にて、「単行本に収録 されてるのは永井豪分のみ」という表記をした上で、石川賢版 「双魔神の恐怖」のコマを1コマ引用してしまっていること

300ページ『無頼・ザ・キッド』にて高円寺博・石川賢の共作表 記がないこと

この5点において画竜点睛を欠いている、と怒りつつ2冊買いはしな いことを心に決めた、決めましたとも。

しかし、小山田版『スイートちゃん』って、掲載誌の古本だったら、 野口版よりむしろよく見るぞ?…なので「レア」の基準には騙され ないように。

『60億の恐竜たち』収録はある意味快挙。カラーで欲しい人 はさておき、そうでなければもうネットオークションで高いカネ出 す必要ないし。

俺は五エ門サーガとして、『快傑痴仮ン面!』完全収録のほうがもっ と快挙!と諸手を挙げます、ハイ。あと恐らく他では収録の見込みが ない4コママンガの類が収録されたこと、短編から派生して連載にな った作品へ言及されていること、あたりが非常に良質な作りでOK。

しかし短編-連載作品の場合、短編タイトルが索引に載ってないのが やや不親切で残念ですね。

それはさておき、こういうものが商業ベースで出てしまうコトが凄 いっすなあ。良かれ悪しかれ。いや、まだまだ楽しめそうだなあ。

2002.12/25(水) 今年最後の『ハニ天』。

小さいことは気にしない青子さんだが、小さいことは指摘した。

「バカヤロー あんなモンは 古井戸にぶち込んでおけ!!」 …うむ。至言。ところで、米国版は俺見てないんですよねー。 流石映画マニアの豪ちゃん、確実に押さえてます。

貞子さんの風体が近年には少ない豪ちゃんパロっぽくていいなあ。

▼『キューティーハニー天女伝説』5巻(双葉社・アクションコミックス)。
200、201ページの見開きの青子さんが好きだ。門土の血脈なヒト だなあ。目がイッてるよ。…しかし何だか随分前のような気がす るけど、まだ3ヶ月前の話なのよねー。

2002.12/23(月) 更新。

つーわけで久々に テレビ版『デビルマン』レビュー アニメ『魔王ダンテ』レビュー。時の流れを感じるようで、 いやむしろ…という気がバリバリした。

それと、 『虚無戦記』文庫版ページ。5巻の情報入れました。描き下ろしやら 最終チェック。今になると選集版『スカルキラー邪鬼王』の賢ちゃんインタビ ューが興味深いっす。

▼『魔王ダンテ』現魔編・2巻げっと。
う、正直言って絵が荒れてませんか…『ハニ天』と比べると。 アニメ版と並べると、大柴壮介のすっかりさわやか人殺しぶりが 際立つ今回。あくまで正義の欺瞞を問う、「偏狭な正義が生む暴力」 てのが最近の豪ちゃんの問題意識なのは、ビリビリ伝わってきますなー。

▼『極道兵器』滅殺編(3巻)。
表紙のアオリが… 「人間兵器、ついに激怒!天下無敵の極道アクション、完結!」

…「完結」いうなー!

▼イーブック『ガクエン退屈男』全3巻・刊行。
速攻行きましたぜ、門土のアニィ!カラーサイコーっすよ!つばさち ゃんのパンティーもカラーっすよ!もうたまらんす!一生ついていく っす!カラー原稿再録がこれほど嬉しい作品はなかったっす!

しかし大将、一言いいすか?やっぱしトビラ原稿だって残ってるの知 ってるし、巻末ででも再録してくれれば、もはや言うことなかったっ すが。まだ、「ぼくらマガジン」追及の手は緩められねえです。

あ、アニィ、イタイイタイイタイ!

2002.12/20(金) やー、師走ラッシュですねえ。

▼『虚無戦記』5巻(双葉文庫名作シリーズ)
やー、うれしいなうれしいな。無理矢理と言えば無理矢理だが、しかし ソコに挟んで来るとは!てなわけで、大判では実現しなかった、『スカ ルキラー邪鬼王』編入。及び、あとがきが新規になりました。今度はキ ボー溢れるカタチですなあ。描き下ろしもあるでよ。

▼「チャンピオンRED」2月号(秋田書店)
『真説 魔獣戦線』第5話「喰うか喰われるか」…いーいサブタイトル です!巻頭一番、真利阿の動きがたまりません。しかし名前が判明する なり喰われた二人・時二郎時四郎コンビ(トリ細胞入り?)に合掌。 しかし月刊のせいか、引っ張りの仕掛けがでかくて、めくるめく展開で すな。今度の箱舟はどの先生の?

ところでアニメのキャラが載ってましたよ。いや、もう俺的には終わった 終わった(見るだろうけど)

▼同誌、更に『降魔伝 手天童子』。今度の「仲間」は何ですか、「運 命」とか「血」とかいうのとはまた違うつながりなのね。フェイクかも 知れんけど。俺紙貼られたくはないな。

エロはもう少し思い切って描写してホシいっ!

▼「昭和の漫画 少年マガジン名作セレクション」(講談社)
流石に後発だけあって、微妙にそらしたセレクションが泣かせますな。 各作家のインタビュー、聞き手がプロフェッショナルで、既知のことで も話っぷりが伝わってきて飽きさせません。

ことにさいとう・たかをのカーツ佐藤、ジョージ秋山の大泉実成、 影丸穣也の小林保の三氏がめっぽう面白かったっす。

で、『Boys be…』でお馴染みの板橋雅弘氏のインタビューにも愛感じ ました。感じましたが、残念ながら過去『オモライくん』が本誌連載当 時のままで単行本に収録されたことは一度もない。減点事項。 (ごみ収集業の方がらみで、最初のKCから見事にカットされてます)

▼「コミック1971」(徳間書店)
誰も口にこそ出さねども、予想では2番人気の作品『くずれる』になり ましたー。知った顔して『ススムちゃん』と言ってしまった俺に深く反 省、そして減点。

つーかなんですか、徳間なのにこの雑誌、何だか講談社みたいな。
あすなひろし作品が初めて見る短編で、非常に面白かったっす。アンニ ュイつーかダダイズムつーか。『仮面ライダー』はベタだけど、やっぱ り読んでしまいますなあ。つのだ先生の怪奇以外作品が見たい!てのは 誠に同感。

▼今週の『ハニ天』。
どーですか、黒球ちゃん。あんたナニしてるでガスか。

今週は轟くん一人舞台。「黄金の公衆便所」はいいフレーズですよ、ええ。 毎日磨かないとすぐ曇りそうだけども。…ちょっと最近パンサー・クロー をキチンと描こうともなさってるかのような。

2002.12/19(木) 『デビルマン』実写映画化?

掲示板常連のアイハラさんよりタレコミ。デビルマンの不動明役 オーディションがあったとかなかったとか。事実関係は不明。 …もっとも今まででも、国内外で何度も企画自体は立ち上がっているようだが。

2002.12/15(日) 『サイコアーマーゴーバリアン』&『グロイザーX』資料集登場!

MEFさん&堅皇ちゃんの愛と意地の結晶発売決定。

つーわけで「特報」更新。「名前は聞いたことあるんですが、 見たことないんですー」とか「全然知らないんですー」とか抜かす 前に、狩っとけ、行っとけ。編集・発行人両者の愛は感じるぞ(笑)

▼「コミック乱 TWINS -ツインズ-」(リイド社)創刊。
ダイナミック作家とシュガー佐藤(笑)が載ってるかどうか確認。 一瞬通り過ぎかけたが、『フォトガラ屋 彦馬』を発見!

作画は『ネオデビ』も描いた三山のぼる。そしてこういう歴史の 狭間ネタを得意とするあの男!例によって例のごとく、壮野 睦 ことむらまつり誠大先生、原作者としての登場であるっ!

日本初の写真家・上野彦馬の物語。どうやら一話完結でなく、あ る程度の連続モノのようなので、じっくり行って頂きたいっ! むらまつり先生、平成2年には錦絵新聞のマンガ描いてたんだけど、 その最終回が西郷隆盛の写真ネタでしたな。幕末写真ネタはそれ以 来かな?

2002.12/14(土) 「『キューティーハニー天女伝説』総集編」。

双葉社・WEEKLY漫画アクション1月13日増刊号。中綴じで来ましたね。 んでもって、地元書店では1冊も見ないという凶悪な事態に。

新宿区内や地元コンビニでは何冊も積んであるのを見たのだが。もは や書店ルートは重視してないてことなのか?そうなのか?

ま、それはさておき内容ですが、何だか巧い編集で違和感なく流れが 出来てますね。初期の青子さんて、絵もキャラもやや固かったのを再 認識。このヒト化けたんだなあ。

ゲストイラストは安野モヨコ・藤原ヨウコウ(知らん)・こばやしひ よこ。安野さんのがいいかな。で、写真の方なんだけど、何だか乗り 気でなさげな表情バリバリの、MEGUMIキックが一番印象に残りました。

▼このハニー+イエローキャブ写真集チェック派には、今週の「FRYDAY」 にもひっそりと根本はるみグラビアが、警官コスプレの流用であること をお伝えしておこう。

2002.12/10(火) 今週の『ハニ天』。

さて、このまとめ方を…

(1)「アンチ・クライマックス」そらしの作劇手法
(2)もう一押し行けなかった豪ちゃん、粘り不足
(3)『バイオレンスジャック』は『ハニ天』より後に位置するのか
(4)黒キューちゃん、カッコよすぎないか?
(5)結局正義は悪の根治は不能という時代感覚を反映

などと色々取れるとは思いますが、「バカ」だとか「信者」だとか 言われる一豪ちゃんファンとしては、あえて(5)と行きたい。

描きたいコトが前面に押し出されるコトで、作品を積み上げる豪ち ゃんだけに、ナニが最も「描きたいコマ」か、というバランス見る と、要はヤクザの抗争と市民の暴走と、パンサークローの内部抗争 でエピソードが占められている。

押さえようのない暴力が、そこここで暴発してしまった、という状 況を描き出すてのが、この「新宿編」一連だったのかなーと。

結局、「正義の守護者」としてのハニーは、一度は青子すらも暴力 の渦に奪い去られたものの正気に戻し、市民の暴動は押さえること に成功した。その上で平和な日常に帰りこそするが、実のところ、 火種自体は何ら解決されていない。

まー「お約束としてのヒーロー・ヒロイン話」としては、今回ほど 無力な正義の味方は「やっちゃいけない禁じ手」とも言えるんだけ ど、時代が孕んでる暴力の種を知ってか知らずか作品に定着させる 豪ちゃんマンガとしては、今回のも誠に「らしい」なあと思ったん だが。

▼今月13日の金曜日は「『キューティーハニー天女伝説』総集編」、 さらに23日の月曜日はコミックス5巻発売。…それにしても最近と みに「アクション」手に入れにくくなってきてるなあ。

2002.12/7(土) イーブック『あばしり一家』登場。

『キッカイくん』は、まだ行ってねーんだけども、やはり欲望には 抗えず、『あばしり』の3、4巻は行ってしまいました。

法印大子対吉左から菊の助幻想編のあたりね。一番絵柄的にもダイ ナミック作家が入り乱れてて、それぞれ強烈な個性出てるし、豪ち ゃんのネーム走りまくってるし。マンガってのは勢いに任せてペー ジめくるもんだ!…と思わされた一連。

でも「菊の助の幻想」編てカラー原稿無いから、手に入れるコトが 目的と化しているのは否めないのだが。見開きに折り目がないのは ステキだ!と自分としては納得。

▼写真集『キューティーハニーR.C.T. with MEGUMI』発売。
本屋に行けず、未確認。明日の握手会で目にするという痛めなオチ も面白いかも知れないが。カメラ小僧のコスプレでもして行ってみ るか!(>やりもしないことを言わないように)

…結局握手会には行けず。伝え聞くところでは、会場の客層はいつもと やや様相が違ったようだ。「女の子とも握手しなきゃいけないですか?」 と、書店側の思惑を目一杯外した豪の者もいたらしい。

2002.12/5(木) 今週の『ハニ天』。

投稿ページにまるで「お手本」のごとき感想が載ってますね。クラ ゲさん直接毒撒かないのが、やな性格ナリ。豪ちゃんマンガは自ら もどこか自認しておられますが、「有事」をカタチにしてますね。

「なんとなくキレそうな、おとなしい群集」ってのに自分も参加し てるってことを、たまーに自覚してしまうんだけど、今回のエピソ ードってそーゆーカンジです。

203ページ、ステキです。久ちゃんて、最小バージョンのせいもあっ て、細身の美乳で好きだったり。俺が70年代豪ちゃんの細長い体型 好きなせいもあると思うけど。

▼今週の「FLASH」。
イエローキャブ軍団と『キューティーハニー』のコラボ写真集のタ イアップ袋とじ特集。

ナニがどう「ハニー」なのかは良く分からんし、グラビア愛好家と しては、アタマ一つどうしても出ない森ひろこに微妙な感情を抱い てしまったりするワケだが。何しろチェック。握手会は豪ちゃんの 表情を見に行ってみるか(笑)

ネモハルって最近の豪ちゃんマンガ体型だなあ。

▼「デビルマンフィギュアコンプリートガイドBOX」。
すっげー読みにくいぞ(笑…表紙にフィギュア入りのぶっとい箱が 付いているのだ。数日後うっかり落として分離したが、また元通り 付けてしまった、なんとなく)

一番印象に残ったのは、草むらでたそがれるメディコム明(原作) かな。最近ドールってこういう撮り方するけども、何とも言えない 感慨が沸きます。『ウルトラファイト』というか『行け!ゴッドマ ン』というか。あとがきに菊地忠昭さんが書いておられるデビルマ ンファンの意見に著しく同意。

マーミットさんには、シリーズ再開して頂いて、最低飛鳥了とサタ ンのブリスターはお願いしたいですよ。タレちゃんまで出てるんだ しさー。

俺は役立たずでしたが、協力者にはやはり知った名前が(笑) しかしこの方(つーか堅皇ちゃん)ほぼ同時期発売の「『サイコアーマー・ ゴーバリアン』設定資料集」も編集している。D的にはど真ん中と ビーンボールスレスレをダブルで抑えるという荒業だ。

2002.12/3(火) 『マジンガーZ』開始30周年。

いやーめでたいめでたい。つーか、今年も超合金狩ってロケットパンチ 飛ばしてる自分もめでたい。


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