町内にかつてはかなりのお屋敷があったらしい大きな荒れ地があって、ずっと放置 されていたのですが、昨年秋に重機が入ってすっかりきれいな更地になりました。 そしてその敷地を6つくらいに分けて、宅地として売り出されています。写真に見 えるテントを立てて、不動産屋さんの営業マンと思える男性が、石油ストーブで暖を とりながらお客さんがくるのを待っている姿が何度か見られていましたが、ここのと ころそういう景色も見えなくなりました。売れた気配もない。 木枯らしの強い今日、前を通りかかると風にのぼりがはためいているものの、心な しか色があせてきているよう。大きな樫の木があったのを、なにもしないでばっさり と切ってしまったのを見て「えーっ木のバチ当たるで」と思ったものでしたが、やは り古い木の精の祟りかもしれません。 ちなみに、この土地はかつて無用門のあったお宅の筋向かいになります。もっとも その無用門はいまは新しい塀ができて有用門になっています。 (1999年1月2日)
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1998/07/23