1996/9/14〜16

牛伏渓谷千石自然観察キャンプ
長野県松本市中山千石森林
0263-86-0424


9月14日(土)雨後晴れ

今回のキャンプは訳ありキャンプだ。YAMAちゃん&UMEちゃん夫妻を誘い、ゴールデンウィークにこのキャンプ場を予約したが、自宅を出発した5分後に交差点で信号無視の車に突っ込まれた。相手の車は大破。愛車チェロキーも激しいダメージを受けた。幸い僕らの命には別状がなかったものの、けっきょく廃車になってしまった。

AM8:00出発。前日からの雨、初キャンプの二人は「こんな雨でもいくの?」と、ちょっと憂鬱な雰囲気だったが、小諸を出るころには、秋の空らしく晴れ上がってきた。CAMPの法則「雨で出れば必ず晴れる」ということだ。

行楽シーズンなので中央道の渋滞を予想して上信越道経由にした。(ウィークディなら中央道の塩尻インターからのアプローチのほうが時間的には早いし楽なはずだ。中央道の渋滞は最悪だからね。)小諸から国道142号線(中山道)を南下、扉峠から入山辺温泉から林道を使って山越えすればキャンプ場だ。

渋滞は避けられたが、思ったより時間がかかった。おまけに道を間違えて松本まで出てしまい、短気な僕は、まじ切れ寸前であった。(修行がまだまだたりない。反省!)

渓流沿い地形をうまく活かして、しかも最小限だけしか手を入れていない、自然の雑木林のなかでキャンプをしている感じだ。「日本一不便で先進的」というだけあってなかなかGOOだ。オーナーのアウトドアセンスを感じる。すがPAPA一押しのキャンプ場。

IIDA夫妻(+息子のA)とはキャンプ場で落ち合った。全員そろったところで、PM.3:00頃に遅い昼食をとる。ビールにワインそしてIIDA夫人特製レシピのガーリックトースト、チーズ&ポテトなどなど。僕らのいつものパターンで食べながら飲みながら、そのまま夕食に突入。一段落したところで近くの崖の湯(車で8分、入浴料500円)へ。桧の露天風呂から松本市内の夜景が、ピリッとした山の空気の中でまたたいている。

焚火を囲み夫婦三組と子供一匹、いつになく、にぎやかに夜がふける。心地よい酔いと焚火の火が、日々の鬱積を和らげてくれる。

9月15日(日)晴れ

朝食はいつものはんごう飯&味噌汁、おしんこ。正しいキャンプの朝食だ。IIDA夫妻(+息子のA)は午前中に発った。
秋晴れのいい天気。YAMAちゃん&UMEちゃん夫妻にとっての初キャンプは間違いなく良い印象になったはず。YAMAちゃんは料理に張り切っているので僕らとしては超楽ちんだ。昼は特製のタンドリーチキン。ヨーグルトを使ってなかなか旨い。
腹ごなしに散歩。農村の景色が美しい。管理人の小野さんが首謀しているちょうちょの丘。そばの花とコスモスがきれいだ。時期になると蝶が集まって来るのだそうだ。
夕食前にひとっ風呂。松本市内の銭湯から戻り、ポトフ&パエリヤを食す。星空がきれい。久しぶりの焚火。大人の時間だ。

9月16日(月)晴れ

6:30起床。今日も良い天気。8:00出発。美ヶ原を左にみて扉峠から中山道へ。途中、江戸へ向かう「皇女和宮」が泊まった和田宿の本陣に寄る。ここはなかなか風情のある町並なのだ。残念ながら本陣は日曜日でお休み。(このすぐ近くに赤倉の森キャンプ場がある。)
出来たばかりの和田村物産センターでブランチ。蕎麦とおやきがとても旨かった。(考えてみると、いつも食ってる話ばかりだな〜。ま、いっか。)さあ、渋滞する前にダッシュで帰りましょう。


このキャンプのとき、たまたま雑誌社の取材を受けた。 4x4MAGAZINE社のオートキャンプガイドだ。'98年度版の269Pに掲載された。ちょっとうれしいような、恥ずかしいような。


1996/11/2〜4

田代湿原自然休養林キャンプ
群馬県利根郡水上町藤原
0278(72)2111(水上町観光課)


5月2日(土)

ここは野営場という名にふさわしく設備はトイレだけである。(詳しくは1987の田代湿原自然休養林キャンプ場を)いつもなら現地で倒木や枯れ枝を集めて薪を作るのだが、朝からの雨、まともに燃やせる薪などないはずだ。今日は初キャンプのゲストもいるのでちょっとやっかいだ。途中で薪を調達をすることにしたが、「今どき薪を売っている店などあるのだろうか。」と思いつつ田代湿原を目指す。ところどころで訊ねるがまったくあたりがない。
そしていよいよ最後の集落。ここを過ぎたら民家などない。最悪の事態を予想しながら訊ねると、なんとその先の雑貨屋に置いてあるという。ラッキー!!その雑貨屋の屋号は「きのこや」。忘れられないお店になった。倒れかけそうな店の地下倉庫から薪を運び上げる。ひと束500円。4束仕入れる。PM1:30に到着。さすがにこの時期、この天気、ひと組のキャンパーもいない。それはともかく風景が一変いているのには驚いた。10月の初旬なら一帯のブナ林が紅葉して、赤や黄色のウォーミィな世界。あたりまえの話だが、木々のすべてが落葉していて、小雨が煙る灰色の世界に枯れ木立がひっそりとたたずんでいる。寒々とした風景だが、その清烈な印象がまた素晴しい。
と、感じたのはいっぷくした後のこと。とにかくダッシュでタープを張り、火を起こす。冷たい小雨が降り続いても、これでひと安心だ。

テニスのパートナーでもあるNORIさんの奥さんYUKKOちゃんは料理上手。お汁粉とまきまきパン、玉ねぎの挽肉詰めポトフ風。チーズ入焼きトマトも出た。YAMAちゃん&UMEちゃん夫婦は、本格的なおでん(キャンプが2回目なので、まだ段取りが不慣れだが、味は保証付だ。おかげで今回の僕らは楽ちんキャンプ。MAMAはいんげんの天ぷら。僕のローストビーフは肉汁たっぷりで大成功。あっというまに売り切れてしまった。
次々に出てくる料理で飲みつつ食べつつ、夜に突入。締めはYAMAちゃんチャーハン、卵とねぎだけなんだけど、焚火の強火で本場の味なんだ。エリートサラリーマンなんかやらせておくのがもったいない腕だ。焚火を囲んだぶな林の宴は続く。

5月3日(日)曇り後晴れ

前日の雨もあががって良い天気だ。NORIさんとYUKKOちゃん、ゲストのTAMAIさん夫婦は朝食の後、帰ってしまう。TAMAIさん夫婦はキャンプが初めてだが、じつに楽しんでいる。枯れ木を集め、鉈でこつこつと薪を作る。本当にそれを楽しんでいるのだ。じつに理想的だな〜。

送りがてら、温泉へ汗を流しに行く。奈良俣ダムの付近に「龍洞」という日帰り温泉がある。10年前に創業した当時は入浴料も安かったんだけれど…
夕食はMAMAのけんちん汁。寒いときにはこれがまた旨いのだ。星空を見つつ酒を酌み交わす。キャンプの後に体重が増えるは止むを得ないことか。(またダイエットしなくっちゃ)

5月4日(月)晴れ

晴れのんびりしていると渋滞につかまるので、6:00起床で撤収。途中で谷川温泉に寄る。最近できたばかりの公営温泉「湯メルテ谷川」、紅葉が真っ盛りの露天風呂はなかなか風情があり、気持ちをリラックスさせてくれた。CVSでブランチを仕入れて、さあっ、帰りましょう。