Chapter Twenty Eight

第28話



とりあえずサウンドファイルの読み書きVIが出来上がった。
LabVIEWを使ってサウンドファイルの読み書きすることはありふれたことではないだろうが、世の中の何人かは同じような事に興味をもっている。ワールドワイドで、クロスプラットフォームで、同時に(残念ながら)マイナーなLabVIEWは、ユーザー間のVI交換が貴重な情報源になっている。

今回はinfo-lvアーカイブへの登録方法について紹介しよう。日本も島国とはいえ大勢の人がいるので、気が向いて、俺もアップロードしよう、と思う人もいるかもしれない。info-lvはワールドワイドなので、英語もワールドワイド、、、日本語風の英語でも理解できるレベルならばOKと、気楽に考えよう。もちろん、すでに同様のVIがある場合にはディスクのゴミになるだけなので、できる範囲でチェックしておこう。

まず、VIの名前を考えよう。自分が欲しいVIを探しているときのことを考えてみると、名前を頼りにこれと思うVIの****.txtを開いてみるから、VIの名前は内容と同じぐらい重要だ。今回はサウンド関係のVIを探している人の目につくようにAU_Sound.llbにしよう。

つぎは、VIの機能を簡潔にまとめよう。最初に個々のVIの "VI情報" を書いて、すべてをマージするとだいたい出来上がりだ。今回の例では、次のような説明にしよう。
AU_Sound.llb contains sound utilities for SUN Sound file ".au" and Next Sound file ".snd". WriteAU.vi and ReadAU.vi can be used for recording LabVIEW 1D array in SUN/Next audio file format and for reading SUN/Next audio file into LabVIEW 1D array. 8bit Mu-law, 8bit Linear and 16bit Linear are supported (monoral only). ExampleAU.vi shows how to use them.
Free VI for non-commercial use.


 
登録先はInfo-LabVIEW Digestのヘッダーに書いてある。
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Our ftp archives are at <ftp://ftp.pica.army.mil/pub/labview/>. If you wish to upload a vi or other material of interest, please place it in the incoming directory <ftp://ftp.pica.army.mil/incoming/labview/> and email <info-labview-request@pica.army.mil> with a description of what you've place there.
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そろそろクリスマスシーズンだから実際にアーカイブされるのは来年の事だろうと思うが、興味のある人は時々ftpでのぞいて欲しい。

アーカイブに登録することによって何人かがVIを使い回して楽をできると思う。自分自身にとっては、VIを整理しているといままで気がつかなかったアラが見えてくることが有意義だと思っている。今回は、VIの入出力を変更することにした。以前は、8bit Linear のファイルを開いた場合VIの中でI8からI16に変換してVIの出力はI16に統一していたが、よけいなお世話になる場合があるので、I8に出力することにした。
16Bitデータと8Bit Mu-lawの場合はI16で出力し、8Bitデータの場合はI8に出力する。不用な出力にはイニシャライズアレイを接続し空の配列にすることにした。サブVIとして使うときに必要に応じて変換しなければならないので説明のためExampleAU.viをつけることにした。簡単なフォーマット変換のVIだが、ReadAU.viのI16出力の配列が0の場合には8Bitデータと判断して、8Bit-16Bit変換を行なっている。

Windowsでは画面が乱れる可能性もあるからテストしてから送ることにしよう。
See you!


Nigel Yamaguchi

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