帰 国
2007年12月30日
一瞬何が起こったのかわからなかった。欠航。それは全く想定していなかった。想定しないようにしていたのかもしれない。ちょっと間途方に暮れているうちに半数以上の乗客が去った。どうやらもう出国してしまっているので、入国審査が必要になるらしい。本来なら搭乗するために通るゲートを通って入国審査場へ行く。出国スタンプの上に「VOID出国中止のため本出国証印を撤回する」というスタンプが重ねられる。そして税関も一応通る。免税店で物を買うと、ここで一応税金が取られるらしい。それから再びチェックインカウンターへ。さて。
2日後に同じフライトがあるのでそれに乗るか、旅行を取りやめるか。出発を遅らせても帰国は変えられないので、日程は短くなってしまう。北京まで行くとすると移動ばかりになってしまう。事実上の撤退という事らしい。このカウンターで払い戻しを受けるのかと思ったら、チケット購入場所での払い戻しとなるらしい。ここでは、欠航の証明だけを受ける。すぐ隣で荷物を受け取り、空港を出る。さて・・・。
駐車場への通路をとぼとぼと歩いてゆく。残念であるが、案外すがすがしい気分である。地続きなら他の手段を必死で探すかもしれない。地図を広げるか、時刻表とにらめっこになるか。しかし飛行機が飛ばないんじゃしょうがない。案外容易に割り切れるものである。しかし一つだけ割り切れていない器官があった。朝から何も食べていないのである。その足で王将に飛び込み、少々どもりながら餃子を注文した。
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